Tuesday 21 June 2011

なんてまずいの

ワインを語る人のうちどのくらいの人が本当に「語って」いるのだろう、と思っていた。
特にスーパーマーケットで、試飲担当のお姉ちゃんに「ちょっと辛口だね」とか言って知ったようなしゃべり方をしているおっさんとか見ると「本当に区別できているのかこの人は」と思っていた。

所詮、米と味噌と醤油で育った我々日本人、たいていの人はどれを飲んでも

「あ、ぉぃし~ぃ」

と言うのである。
いわゆる「女子」が集って「おしゃれ」に、ワインでかんぱーい、とかやっている姿。
やっぱり何を飲んでも

「あ、ぉぃし~ぃ」

なのだ。
あれがもしバローロであろうが、500円のテーブルワインであろうが、同じ感想を言ったはずである。

そういうのを見てうんざりしていた。
分かる訳無かろうが、と。

欧米人が新鮮じゃない魚をつかったぼろぼろの寿司を食べてファンタスティックとか言っているのとたいして変わらん、と。

というのも、私も実際のところ、美味しいワインとそうじゃないワインを区別できている自信はなかったためである。
料理用のワインを飲んで

「ひどくまずい」

と隣のイタリア人が言ったとしても、うんうんとうなずきながらも心の中では「別にそんなにまずくないんだけど」と思っていた。

が、しかし。


今日。
暑かった。
どうしても、冷えた白いワインが飲みたくなって帰り道、スーパーに寄った。
今まで飲んだことない銘柄にしよう、と思って、安めのワインを一本手に取った。

家に帰って、シャワーで汗を流して、ポン、とコルクをあける。


おいしくないのだ、これが。

明らかに、これまで飲んでいた銘柄とは違う。びっくりする。
苦いというか、味が無い、というか。

これが分かるようになったということは、喜ばしいことなのだろう。
スーパーのおっさんたちとは一線を画している。
しかし、「なんでも受けつける」ような舌では無くなってしまったということなのだ。

ということはつまり、幸せを感じられる度が高くなってしまった。
簡単に幸せを感じられなくなってしまったということだ。

こだわりが無いこと、そして鈍感であることは幸せなことだ、と常日頃から思っていたというのに。
これって本当に喜ばしいことなのだろうか。


人間に対して、好き嫌いと注文の多い人というのは、いつになっても結婚できない。
食べ物に対して、好き嫌いと注文の多い人というのは、仲間と一緒に外食ができず、付き合いの幅が狭まってしまう。

これまでどのワインでも結構受け入れられたのに、だんだんと味が分かるようになってきて、舌が受け入れるワインの種類が限られるようになったわけだ。

うーん、おいしくない、これ。
ちなみにシチリア産のcatarratto(カタラット)という白ワインです。

ただ、私の口に合わないだけなのかもしれない。
だから、カタラットさんにしてみれば、はっきり言って「いい迷惑」に違いない。

ごめんね、カタラットさん。

Sunday 19 June 2011

龍角散ダイレクト

咳治りません。あのとき病院に行っておくべきでした。
というのも、朝起きると調子良さそうに思えるのです。毎日。
そして午前中のうちは「こりゃいけるかも」という感じ。

それが1日の終わりになると、やっぱり辛い。
いちばん辛いのは寝る前と寝ているとき。
眠ってても咳に起こされてしまう。
というわけでここ一週間ずっと寝不足が続いていました。

昨日は5時ごろからすでに眠くて、昼ごはん兼夕飯としてレタスとソーセージと卵を食べて、8時半頃にはベッドで横になっていました。
そしてたぶん9時すぎには寝たと思う。

今朝起きたのは9時。こんなにたくさん、久しぶりに寝た。

それで、昨日あまりにも辛かったので病院に行こうとしたのだがやっぱり病院は閉まっていた。
土曜日ですものね。

薬局で、咳止めの薬についてうかがってみると、めがねをかけた細身の女性が、いっぱい薬を出してきてくれた。
「友達が龍角散をすすめてくれたんですが」
と言うと、龍角散も出してきてくれた。

この粉は確か、すごくひどい味がしたよなあ、と思い出した。
今は亡き祖母が常備しているものの一つだった。おばあちゃんの部屋には、養命酒とこの龍角散があった。

「これってすごい味するんですよね」
と言ったら
「なんでしたら、これもありますけど」

と言って薬剤師が出してきてくれたのが、「龍角散ダイレクト」。
なにやらコンパクトで、おしゃれなのだ。
びっくりした。こんなのができていたとは。

おばあちゃん何て言うだろうか、とふと思ったけど、結局これを買った。

残念ながらそんなに効く訳じゃないようだが、何もないよりはマシ。
持ち運べるので手軽で良い。

これで次の木曜まで様子を見てみよう。

さて、洗濯物を干すとしよう。
久しぶりにプールに行こう。
3月11日の震災以来ずっと閉鎖していたプールがやっと開放された。
そしてシャツにアイロンをかけよう。
そしてマフィンを焼こう。
図書館にも行こう。

あー、好きです、こういう日曜日。


Thursday 16 June 2011

やっぱり病院行かない

おはようございます。
昨日の夜もやはり咳がひどくてよくねむれませんでした。

病院に行こうかと思っていました。
しかし、朝起きてみるとあんまりげほげほしない(それはたぶん外出せず誰ともしゃべらずにいるから)ので、これは治りかけているのではないかと思い、このままでいることに決めました。

そんなこと言って、明日になったらまたげほげほして、病院行けばよかったとか言うのかもしれません。
だけど、今日ゆっくりすれば、治るような気がするんですよ、明日には。

そう、今日はお休みです。木曜休みはすばらしいです。
日曜休んで、三日間働いて、休んで、あと1.5日働けばまた日曜がやってくる。理想的。

他人が働いている時に自分だけ休みって、なんとも心地よいものです。

今日は美容院に行ってみようと思います。

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6月の、この空気は好きです。
じめじめして嫌だという人がほとんどでしょうし、あんまり湿度が高いのはそりゃ暑苦しくて心地よくは無いですけれど、今日ぐらいの天気はいいです。

やっぱり1年の前半、つまり4月から9月にかけて、が好きだなあ。
身体(特に首から肩にかけて)が「ひらく」感じがする。
光がいっぱいあって、関節もよく動いて、細胞が生きている感じがする。

さて、動き出すとするか。

Wednesday 15 June 2011

げほげほ

咳が止まらない。
もうかれこれ1週間になるのではないか。最初、問題は咳ではなく喉が痛いということだった。喉の痛みが過ぎ去ったかと思ったら咳が悪化してきている。これはつらい。

しゃべっているだけで咳が止まらなくなる。先日の日曜は誰ともしゃべらずに過ごしたのでこれで回復したのではと思ったのだがそれは期待に過ぎなかった。

6月13日。授業中に急に咳がひどくなり、息ができなくなり、顔を真っ赤にして中断。水を飲んでも治らず。落ち着くまでに時間がかかった。

こんな不調にも関わらず、この日に限って授業は6つ。息も絶え絶え、である。

夜は夜で、眠れず。苦しすぎて何度も夜、起きる。こういうときに咳止めの薬を持っていればよかったと思った。ずっと前にもらった薬が、古くてもいいから残っていればと探したのだが、無かった。風邪薬のようなものがあったのでそれをとりあえず飲んで、再び寝る。

6月14日。
翌朝なぜか身体が疲れていた。なぜか分からなかったが、昨日と同じような咳をして気付いた。
咳のしすぎで腹筋が痛いのである。咳で筋肉痛。

さらにまた別の事情により吐き気と腹痛。もう最悪である。

寝る前にははちみつレモンを作ってみた。この夜もまた、眠れず。

6月15日。
今日こそ良くなったのでは、と期待しつつ仕事へ。
しかし相変わらず「げほげほ」。それでも、前日よりはマシになったのでは、と思う。
少なくとも腹筋の痛みは消えつつある。

ツイッターでも「咳で苦しんでいる」人を見つける。
なんと、「咳のし過ぎで嘔吐」だという。これは大変だ。
私は、それほどではない。だけど「おえっ」となる瞬間は分かる。

今、周りにどうやら多いらしい。咳で苦しむ人。

病院に行けば良いのだが、以前いった時に私の目も見ずに(というか実際話すより先に)いきなり「白血球がナントカ…」と言って、じーさんは、看護士に採血をさせて、結局それは何の意味も無かったのだが、薬を出して終わり、という(診察ともいえない)診察をされ、唖然として帰ったことがある。だから二度と行くもんか、と、その時は思ったのだけど、考えてみれば、ほかの医者に行ってみればよいのではないか。

明日は美容院に行くことになっているのでそのついでにでも行ってみるか。

ところで「内科」に行くとなると、なんとなく子供に戻ったような気分になる。
なんででしょう。
「小児科」じゃないのに、「内科」にはそれに近いものを感じてしまうんです。

お母さんと行くような。
布団にいたらヨーグルトとかりんごを持ってきてもらえそうな。
学校を早退して母が迎えに来るような。

なんとなく、なつかしい感じ。

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今日は内田樹先生の「街場のアメリカ論」を読み終えました。
最近いいペースで本を読んでいます。
電車の中って疲れすぎていて、あまり本を読む気になれないここ最近だったのですが、内田先生の本は例外です。

という内容をツイッターに書いたら先日本人から「ご愛読ありがとうございます」って直接返信が来た。びっくりして、うれしくて、1人、よろこびに震えてしまった。

内田先生の本は難しいところもあるけど、ほとんどの部分は「うんうん」とうなずけるくらい分かりやすい。
この人が発掘されて良かったと思う。
先生のおかげで生きやすくなってきた。
いや、生きづらかったわけではないのだが、なんというか「しくみ」が分かるようになった。
例えば、この人がこういうことをするのはこういう理由があるのね、っていうのが少しずつ読めるようになってくるのだ。

ま、もっと読んでみないといけませんね。
この夏はbooks to readがたくさん待ち構えている。

Wednesday 1 June 2011

アクアパッツァ!

昨日は仕事が休みで、一日中うちにいた。
クロスタータを作り、アクアパッツァを作った。

レシピを見ながら一人で作った。初めてにしてはよくできた。
驚くほど美味しかった。
メバルを使いたかったが売り切れていたので代わりに新鮮なスズキを使った。
金目鯛などでもよいらしい。

レシピを記す。

【材料】

スズキ 2切
にんにく
オリーブオイル
白ワイン カップ1くらい?
ミニトマト 10個~20個くらい? 適当に。
アサリ 1パック
黒オリーブ 5~10個くらい。
レモンの輪切り 4枚
パセリ 少々

(分量全部適当ですね…)

【作り方】
1. にんにくはみじん切りにし、ミニトマトはへたをとり半分に切る。
2. スズキには塩をまぶしておく。アサリは砂を抜いておく。
3. フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて火にかけ、香りが出たらスズキを並べいれて両面を焼き付ける。
あんまり動かすと(特に切身魚は)すぐに崩れてしまうので、魚に触れる回数を極力減らすほうが良い。
4. 魚の周りにトマトとアサリとオリーブを入れ、上にレモンをのせ、白ワインを回しかけてふたをする。
5. 5~10分経ってアサリの口が「ぱかー」と開き、トマトが「くたー」となったらパセリをふりかけてできあがり。

冷えた白ワインと一緒にbuonappetito!

残念ながら写真は無いがこの手順で行けば、ちょうどレストランみたいな見栄えのよいアクアパッツァができるはず。
フライパンで作るのが良いのだろうけどうちにはフライパンのふたが無いので、ル・クルーゼを使った。
これからの季節にぴったりの一品です!ぜひお試しあれ!

ありがとうとカルボナーラ

 新学期スタート。 子が帰ってくる時間に家に人がいる、というこの幸せ。保育園は4時とか5時まで預けていたのでこんなことはなかったけど小学校は本当に「帰ってくる」ので誰かいないといけない。自分が仕事していてその時間に家でFが子を迎えてくれているというこの安心感は、あらためて、ほかの...