Tuesday 31 January 2012

手遅れですって

「村上春樹 雑文集」を読んでいる。

今まで書いていたのに公開されたことのなかった、とにかく雑多な文章がまとめられた本だ。たしか出版されたのは去年だったと思う。あと少しで読み終わる。

「なんのために、どういう経緯で書いたのか覚えてないんだけど」という文章がいくつかある。それでももちろん面白い。

読んでいるとしみじみと、記録をとることって大事だなあと思う、。もう少し具体的に言うと、自分の考えていることを言葉に表し、そしてそれをさらに文字にして残しておくことって大事だなあ、と。しゃべるだけではなく、文字にすること。これは意識的にやろうとしないと、意外とやらないんですよね。

私は、昔自分が書いた文章を読み返すのはいまいち気が進まない。読めるのもある。数日前とか数時間前に書いたものなら読める。小学校の日記とかだったら読める。ただ、20歳前後の、若くて青くて、恐れというものを知らなかったころの文章は、もう、恥ずかしくて読めない。
なんでこんなえらそうなことが書けるのだろう、と半ばあきれてしまう。

しかし、それを書いたのは別の人間なのだ。

「昨日のオレとは違う」なんていう一見キザなせりふも馬鹿にしてはいけない。だって本当なんだもん。人間は細胞レベルで毎日変化するのだ。

私が苦手とするタイプのひとつが「これはこうだから絶対こう」という考え方をする人だ。ものごとが変わることを認めない人ですね。本人もつらいだろうなあ。その一元論的な考えの囲いというか枠のなかから、解き放ってあげられたらいいのに。

ただし、私の経験からいって、年をとるごとに解き放つのは難しくなってくる。25歳ぐらいまでなら修正可能ですね。50才とかになっちゃうともう大変である。

よく、「あの歳になるともう無理なのだろうね…」「うん、変わらないっすね」「もう遅いね」という会話を職場その他で耳にするが、これって本当に哀しいことだと思う。「無理」っていうことは、対応してもらえる希望すらなくなるわけだ。

このフレーズをきく(あるいは自分が言う)たびに、その人の人生のことまで考えてしまう。
母親がにぎったおにぎりを遠足のお弁当に持っていく幼少期の姿や、どこかの私立大学に入って初めて女の子(あるいは男の子)とデートしたときのこととなど。(もちろん私が知るわけは無いけど。)

そして朝、家族に行ってきますを告げて家を出て満員電車に乗ったであろう現在のことにたどり着き、ああそれでもこの人は「無理」なのだな、と思うとやっぱり哀しくなってくる。
どこかの誰かに、勝手に「手遅れ」の烙印を押されてしまったことを知ったら、この人の親はどんな顔をするだろうか、と。

哀しいと思いませんか。それでもライフ・ゴーズ・オン、なのだ。明日は来るし、陽はまた昇る。

私の提言は、そういう人を除外していくことではない。
どうにかして共存する生き方を見つけていくほうが、いずれ自分にめぐってくるハピネスも多いんじゃないかと思う。

勢いあまってこんなにたくさん書いてしまった。明日は早いのでこれで寝ます。おやすみなさい。

Friday 20 January 2012

ブルブル

雪が降った。
全然うれしくない。
ただでさえ凍えそうなくらいに寒いのに雪なんて降ったらますます縮こまってしまう。
こんなにディプレッシングでディスカレッジングな天気は無い。

やっぱり一年の前半が好きだ。
1年といっても、4月から始まる、9月までの6ヶ月間。
視力がよくなったかと思うほどに明るく、太陽がさんさんと降り注ぎ、鮮やかな新緑と空の色がまばゆい季節。

まあ、冬は冬でそれなりに素敵なこともあるだろうけど。
それでもやっぱり好きじゃない。

ひとつには、身動きがとりにくい、というのがある。
身に着けるものが多くなると、体が重くなり、自動的に動きも鈍くなる。
想定していない距離で人とぶつかったりする。
みんな厚着しているから。
これがまた、ものすごくストレスがたまるのだ。別に誰も悪いことしてないから誰のせいでも無いんですけどね。
しょっちゅう「薄着ですね」「寒くないですか」といわれるのだが、単にそれは私が厚着を嫌うせいだ。そりゃ寒いに決まっているが、慣れればたいしたことない。そしてヒートテックがあれば。

さらに、首や肩や背中が凝りやすくなる。血の巡りがよくないのだ。
首をまわすとバキバキと音がする。お風呂にゆっくりつかって解消するよう心がけているが、これが、なかなか。

ああ、嫌な点をあげ続けてもキリが無いですね。
いっそのことネコにでもなりたいよ。コタツでにゃんにゃーん言ってるネコ。やつらはストレスなんて無いんだろうなあ。

ストレッチングでもして寝ることにします。

Wednesday 18 January 2012

明日はお休み

忙しすぎる…。気づいたら1日が終わっている。おうちでゆっくりする時間がない。
食べて寝てお風呂に入るというような生理的欲求を満たすための時間を除くと、それ以外の時間はあまり残されない。
人間生活とはこういうのではなくてもう少しゆっくりいろいろなことを考えたり友達と会ったりする時間があるものだと思う。

ま、明日はお休みなのでよしとしましょう。

ここ数日できなかったことを、明日やる。

最近の日記を書く
映画を見る
プールに行く
ケーキを焼く
ごはんを炊く
勉強する
本を読む

そして、

めざましをかけずに起きる…!

ああなんて幸せ。あした休みなんて。
天気も良いらしいし、仕事のことは忘れてゆっくりしよう。


いつも思うのだが、ウキウキするのは休暇自体よりも、休暇のはじまる前なのではないだろうか。
たとえば夏休みの始まる前の、あのウキウキ・フィーリングといったらない。
思いだすだけでゾクゾクする。7月の中旬というのは私にとってこの上なく素敵な季節である。

ずっと「あ~明日休みだ~♪」というこの気持ちが続けばいいのだが、朝の来ない日は無いわけで、休暇にも終わりは訪れる。

って、休日が始まる前から言ってちゃだめですね。
はー、眠い。。。

Sunday 15 January 2012

ポリッジ

普通の日々が始まってしまった。
朝起きる瞬間がつらい。
休みの日でもだいたい同じような時間に起きるのにどうして目覚ましに起こされるだけでこんなにつらく思えるのだろうか。起きてから活動を始めると特に問題ないのだが。

porridge(ポリッジ)をご存知だろうか。
オートミール、といえば日本でもなじみがあると思う。
ポリッジは、それをお粥状にしたものである。

イギリスにいたときは毎日のように食べていた。
友達が教えてくれてからしばらくハマって食べた。
日本ではあまり一般的でないのでどうしても値段が高いと思っていたところ、最近になってスーパーで、輸入品ではないオートミールを見かけるようになった。


値段も普通のシリアルと同じくらいである。暑いときは食べる気がしないが、今の時期だと朝食にはぴったりである。メープルシュガーをかけて、ほぼ毎朝食べている。

ところで私はメープル味というものがどうしようもなく好きだ。
メープルクッキーも好きだし、メープルシロップも好きだし、メープルおばさんも好きだ。すみません、冗談です。
とにかく、子供がうまれたらメープルちゃんにしたいくらいメープルが好きだ。味もすきだけどその音としての響きもいいと思う。

それではみなさんよい日曜日を。

Thursday 12 January 2012

映画ざんまい

ここ最近、映画ばかり見ている。

年が明けてから11日経ったが、11本の映画を見た。
今まで数えていなかったのだが、ちょうど「きり」も良いので今年は見た映画を数えてみることにする。
昨日から普通どおりの仕事のある平日が始まった。
そのため冬休みのようには見れなくなるかもしれない。
それでも週に2,3本見たとすると年間150本くらいは見れるだろうか。
それとも夏までに100本到達するだろうか。
100って聞くと、なんだ、案外少ないなと思うのだが、そもそも1年間は365日しかないですからね。

私の性格における特徴の一つとして、「ハマったら猛進」というのがある。
いったん卵ごはんにはまると、毎日たまごごはんで構わなくなる。
いったん映画にはまると、ひたすら映画を見続ける。

「猛進」がどういうタイミングで始まるかというと、それはよくわからない。
ふとした時にスイッチが入るのである。

今までで一番よく映画を見たのが大学時代だった。
それも最後の1年間だ。
大学にあるライブラリにひたすら入り浸っていた。毎日最低1本は映画を見ていた。
もちろん、無料で。
あのライブラリには、今手に入れようと思っても絶版になってどこにも無い作品とか、たぶん日本国内にはここにしかないだろうという作品がたくさんあった。

あの時期に集中して見まくったことが、今の自分の支えというか糧のようなものになっている感じがするんですよ。それがどういう面で、といわれるとよく分からないのだけれど。

大学時代の、たっぷりした時間というのはそういうことをするためにあると、今になって分かる。自由という名の下で、若さと知的好奇心を爆発的に開花させることのできる貴重な空間なのである。

だから、大学生のみなさん、4年間の半分を就職活動に費やすなんて、勿体無いですよ。気付いたときには頭に何も「たまってない」ですから!

大学時代は、本とか、映画とか、「見えない資産」を溜め込む絶好の時なのだ。

あー、戻りたい。大学時代…。

Sunday 8 January 2012

生活リズム

いま、テレビでエイリアンやっているんですが、本当に気持ち悪い、これ。

「どうせニセモノの液体が出てくるんだから」と言いながら見てみたものの、やっぱり耐えられないからもう寝ることにする。

最近は非常に天気が良くて気分がいい。
そして仕事がまだ再開していないので自分の時間が十分にある。
考え事をしたり新しいアイデアがひらめいたりするためにはこのくらい時間がないといけない。

もとの生活に戻るまでに、残された休みはあと1日…。
冬休みに撮った写真なんて見てしまうと、ますます日常に戻りたくなくなる。

しかしながら生活のリズムだけは崩してはいけないと思っているので、朝は7時か8時にはおきるようにしている。そうしないと仕事が始まったときに辛いことになるから。

というわけできょうはもう寝る。
さっきスパゲティ食べたばかりだから本当はもすこしおきておいたほうがいいんだろうけど、寝る。
おやすみなさい。

Tuesday 3 January 2012

その店員の情熱

熱心な店員というものに会うと、まったく嬉しくなる。

ここで言う「熱心」は接客態度や礼儀正しさのことではない。
その商品に対する熱心さ、熱っぽさのことだ。

この商品についての知識にかけては誰にも負けない、譲れない、という情熱。
その情熱が垣間見える時「お、きたきた」と心の中で私は思う。

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今日はパソコンを見に行ってみた。
「熱心」な店員に2人も会った。

製品について語りだすと止まらないのだ。
一人目は、「立場上はどっちが良いとか言えないんですけど」と言いながら、どんどんメリットデメリットを紹介してくれた。
二人目からはパソコンに関しての一般的な話をきいた。ほか、セキュリティの話など。

得意気に、楽しそうに、そして、明らかに自負を持って。
目が、夢中である。
本当に本当に、コンピューターが好きなのだ。

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だいぶ前だが、CDを買ったときのこと。
その店員は、探している分野(そのときはジャズだったと思う)をはっきりと理解してくれた。
そんなに有名どころではなかったというのに。
それはそれは案内が早かった。

そこにあるCD全部について把握していたのかもしれない。
とにかく詳しいのだ。
専門の分野ごとに居る場所があるんだろうなと思った。
助かったし、これぞプロフェッショナル、と思った。

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いっぽうで、本屋にいくと店員の反応がイマイチのことが多い。
いつだったか、「ロンリープラネット」と言っても分かってくれなかった。
ショックだったが、あきらかなバイトくんだったし、まあ仕方ないと思った。検索機もあるし。

DVDを借りる時も、イマイチだ。

しかし、まれに、監督名を告げただけで、おすすめの作品まで紹介してくれる人もいる。
「これは見たけどなかなか良かったですよ」
「これが好きなら…似た感じだと、これですかね」
と言って紹介してくれる店員さんに会ったことがある。

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音楽に詳しくて熱心な店員さんがどういうものか、見てみたい方はぜひ「ハイ・フィデリティ」をご覧下さい。

ありがとうとカルボナーラ

 新学期スタート。 子が帰ってくる時間に家に人がいる、というこの幸せ。保育園は4時とか5時まで預けていたのでこんなことはなかったけど小学校は本当に「帰ってくる」ので誰かいないといけない。自分が仕事していてその時間に家でFが子を迎えてくれているというこの安心感は、あらためて、ほかの...