白くま。
先日、レジに並ぶ直前に見つけて買ってしまった。見た途端にこどもと「これ買っちゃおうか」と意見が一致した。
こどもとスーパーに行くと、あれも買ってこれも買ってとなるが、ダメ、と言い続けるのに少し疲れる。時々「あれも買っちゃおうか」とパーティー前の買い出しみたいなテンションになると自分も楽しくてよい。時にはこういうのもいいなと思う。にわかに韓国にハマっている。7月のはじめ、BTSのビデオをちらっと見たことがきっかけだった。こんなにいいものを今まで知らずにいたのか、と思った。BTS以外の歌手はよくしらない。でもそれがきっかけで韓国の映画を7月だけで3本観た。
この10年ぐらいで韓国が大躍進しているというのはわかってはいたのだが、特に見ようとはしていなかった。観てみると、音楽も映画も、実際にこれほど良い質のものを出しているとは。私の世代以上の人々は「最近の若者はK popが好きらしいよね」ぐらいの認識でいるが、実際の"若者"にとって、どうやらそれは想像を超えたレベルであると近年感じていた。私たちにとって「日本じゃなくて韓国なんだって」という感じだが、若者にとっては生まれたときからあるジャンルの一つであって、あまりそこで「韓国」という国として意識している感じがしない。「同じような顔をしているのに言葉も文化も違って異国っぽさが漂う」わけだ。私が18歳の時にはじめて韓国の歌手のミュージックビデオを見たときに感じた「なんだこれは」という新鮮さを、最近になってあらためて思い出している。
というわけで韓国語をまじめに学んでみようと思った。BTSのインタビューなどみてみると、わかる単語がたくさんある。なにしろ私は韓国語を専攻として大学を卒業しているわけで、基礎は出来上がっているのだ。卒業以降もあまりにも苦手意識が強すぎて、「できない」と言い続けてきたが、やろうとしていない言い訳を続けていたにすぎない、と最近思った。もったいないことをしている。BTSのおかげでいっきにやる気が出てきた。そして不思議と韓国語を聞くのが心地よくなってきた。動画をみるにも、自然な韓国語が聞きたい、と思って韓国の映画を選ぶ。韓国行きたいなあと思いながら過ごしている。この夏やることが少し増えた。