みてきました。雨だし、平日休みだし、いましかない!と思った。やっと行けた。子の友達がこのまえ見に行ってて、遊びにきたときに感想をどんどんしゃべろうとするので、それを聞くより先に見に行ったほうがいいなと思った。
正直なところ前作のほうが「すげー」だった。が、今回の目標は今までの話をまとめていくということがあるだろうから、そう考えると自然。スタントやアクションは前回のほうが多かった気がする。いやこれは期待はずれというわけではなくてミッション・インポッシブルは標準が高すぎるのでじゅうぶんすごいです。30年前の第1作に登場した人が今回出てきた。これはうれしかった。相変わらずヒヤヒヤするし、いちいち心臓がバクバクするし、手の汗はすごいし、首と肩まわりの筋肉が緊張し続けていて3時間おわるとげっそり疲れる。見ている間の自分の表情なんてほんとすごいだろうなと思う。でも映画ってこういうものだろう。
飛行機のシーンはすでに有名になっていたので「これか」と思ったけど、これがCGじゃないというのはいったいどういうことだろう。ミッション・インポッシブルを見るたびに思うけど、きっとどこかはCGで、どこかはスタントマンで、どこかは本物なんだろうけど、それぞれのシーンがどうなっているのか。どう組み合わさっているのか。インタビューを見る限りトムは本当にヘリコプターに捕まっている。「目もよくみえないし息ができなかった」と言っているので。一体どうなっているんだ。
しかし飛行機にぶらさがる系のことはミッション・インポッシブルではもはや当然というかおなじみくらいになっていて、見ているこちらの感覚も正直いっておかしくなっているといえる。「ああ、あれね」くらいに思っているけど、「普通の」人間はあんなことできないししようと思わないのだ。
先日、the New Yorkerのニュースレターでこんなのがあった。"Why Tom Cruise Will Never Die"(トムクルーズはなぜ死なないか)。こんな画像もついていた↓
映画を見るまで読まないようにしていたが、いまはやっと読める。メイキングをさっき見ていたら、共演者が「トムは新しい賞をつくるべき」と言っていた。アカデミー賞とか、そういうこと。撮影の現場はいつも前向きでポジティブな雰囲気だったそうだ。共演者も監督も「トムが」「トムが」と言う。人生が映画なのだ。
今回見た作品のなかに「未知の人たちのために」という台詞が何度か出てくるけど、まさにトムは、全世界にむけてこの作品を作っていて、それは映画を見るすべての人のために、それ以外の何でもないと思う。インタビューを聞いてると何度もaudience(観客)という言葉が出てくる。
小学生のころに第1作を見てから、今に至るまで、ミッション・インポッシブルのある時代?に生まれてよかったと思うしトムの活躍を見てきていて、本当に運が良いと思う。トムいわく、今回の作品は30年の集大成というよりculmination of 45 yearsと言っていた。つまり自分が映画に関わりはじめてからの、45年間の集大成。プロという言葉では表現できない。単純だけど、トムががんばっているという事実は、私を含めた多くの人にpositivityとoptimismと生きる希望を与えてくれている。