2日から帰省している。一年半ぶりの帰省。両親が二回ともワクチン接種を済ませているので来ることができた。私は未接種である。空港でPCR検査を受けてきた。飛行機に乗るのが久しぶりである上に、朝の便に乗るため前日から空港のホテルに泊まり、PCRを受け、加えてこの暑さ、という、ストレスのかかった帰省だ。着いたのは2日なのに、使い物にならないほどぐったりゴロゴロしている。実家に帰るとたいていそうなのだ。これまでに抱えていた疲れがいっきに出てくる感じがする。PCR検査の心的ストレスは特に大きかったと思っている。なにせ、そこで陽性が出たらすべてを取り消して家に帰らなければならないのだから。陰性でよかった。
しごとをはじめ取り掛からねばならないことはいくつかあり、ここにも持ち帰ってきているのだが、読書すらする気にならないほどである。睡眠不足のような、熱中症のような、車酔いのような、頭がぼけっとしてどうもエンジンはかからない。まあこういうもんだろう。慣れて、さて何かやるかというときには東京に戻る日になっている。唯一、やっているのはフランス語と朝鮮語の勉強。フランス語は相変わらずDuolingoを使っている。きょうで連続127日達成。韓国語もDuolingoでやりはじめたら意外とやれるということが分かった。というのは、ハングルの読み書きをDuolingoで見た時に、これじゃ全然意味がないと思っていたのだが、読み書きのあとの作文や文法をみたら、じゅうぶんに学ぶ価値があった。そしてかれこれ18年前に学んだ「朝鮮語の入門」を勉強しなおしている。左ページに韓国語、右ページに日本語が並んでいる形の教科書。一度(みっちり)やったことがあるので、なんとなく記憶は残っている。勉強の仕方はこういう感じ:ノートに、右ページの日本語を見ながら韓国語を書いていく。わからなくなったら「ほうほう」と思いながら左ページで確認する。どうしてこういうふうになるんだっけと思ったら次ページの文法事項を確認する。これは写経のようで写経ではない。いや、これも写経に入るのだろうか?昔との違いは、万年筆を使っているということだ。大きくなったなあ、私。韓国語のモチベーションは完全にBTSのおかげである。BTSの「タリョラ・バンタン!」が面白くて見ているのだが、日本語字幕に追いつかない時が多く、これはやっぱり聞き取りたいものだよなと思っている。18年間苦手意識しかなかった韓国語にまさかやる気が出るとは。(ありがとうBTS。)聞き取れないのはなぜか?語彙が足りなくて文法も足りなくて音声をまだ聞きなれてないから…など、自己分析している。
こうやってあらためて外国語に向かい合うと、やっぱり文法シラバスに基づいて、読み書きも踏まえながらきっちり順番にやっていったほうが効率的に身につくよなあ、と、最近の英語教育のトレンドについても考えてしまう。会話ができる以前に言いたいことが組み立てられるぐらいの語彙と文法がないといけない。
数日前にtwitterで見た「帰省」についてのネタが面白すぎたのでここでシェア。
政府「頼むから、お盆の帰省はやめてください」
国民1「中止の考えはない。強い警戒感を持って帰省に臨む」
国民2「バブル方式で帰省する。感染拡大の恐れはないと認識している」
国民3「帰省を中止することは一番簡単なこと、楽なことだ。帰省に挑戦するのが国民の役割だ」
国民4「安心安全な帰省に向けて全力で取り組む」
国民5「コロナに打ち勝った証として帰省する」
国民6「(帰省は)今更やめられないという結論になった」
国民7「『帰省するな』ではなく、『どうやったら帰省できるか』を皆さんで考えて、どうにかできるようにしてほしいと思います」
国民8「もしこの状況で帰省がなくなってしまったら、大げさに言ったら死ぬかもしれない。それくらい喪失感が大きい。それだけ命かけて帰省する為に僕だけじゃなく帰省を目指す国民はやってきている」
国民9「家族に感動を与えたい。帰省はコロナ禍収束の希望の光」
国民10「我々は帰省の力を信じて今までやってきたた。別の地平から見てきた言葉をそのまま言ってもなかなか通じづらいのではないか」
国民11「(帰省中止要請は)自主的な研究の成果の発表ということだと思う。そういう形で受け止めさせていただく」
国民12「言葉が過ぎる。帰省中止を決める立場にない」
国民13「帰省が感染拡大につながったエビデンスはない。中止の選択肢はない」
国民14「(帰省について)政府は反発するだろうが、時間が経てば忘れるだろう」
国民15「帰省することで、緊急事態宣言下でも帰省できるということを世界に示したい」
国民16「帰省について限定的、統一的な定義は困難」
国民17「実家を訪問するという認識。帰省するという認識ではない」