水曜祝日は最高だ。2日働いて1日休み、それから2日働いて土日がやってくる。昨日、外に出ている人たちが多かったように感じた。すれ違う人たちも心なしか幸せそうに見えた。天気が良かったからだけではないだろう。週末に出勤することもあるという人でも昨日はしっかりと「休み」だったのではないかと思う。こういう祝日はいい。
私は朝から水泳に行き、洗濯や買い物をして心穏やかに過ごした。
ある一件を除いて。
見てしまったのだ。あれを。
「イカゲーム」を!
第一話だけ見た。面白かった。続きが気になる。食事とか掃除とか他のことをしているときでもどうも思考が落ち着かない。怖い映画が嫌いな人には向かないとわかっていながらも、見ないわけには行かなかったのだ。知らない人のために言うと、これは映画じゃなくてnetflixのテレビドラマです。韓国の。
緊張し過ぎて最後の5分を直視できず、思わず一時停止してしまった。
「もう無理」と思った。
PCから目を話す。はあー、と息をつく。空を見上げる。
それから3分間くらい、別のことをやっていた。
…が、やはり気になる。「これで見るのをやめるということはこの後に続くエピソードも見ないのか?」と自分に問うた。
(この5分間における私を観察していたらきっと面白かっただろう。)
そして結局再生した。そりゃしますよね。
そして夜中に目が覚めてから、イカゲームを思い出してしまった。そして眠れなくなった。当然の流れである。「パラサイト」を見たときもそんな感じだった。眠れなくなるってことはわかっているのだ。見る前から。それでも見たいと思わせるイカゲーム。これが世界的なヒットであるゆえんなのだろう。
しかし韓国すごい。音楽も映画もドラマも、どこもかしこも韓国だらけだ。そしてとにかく質が高い。圧倒的なのだ。世界が魅了されている。
さらに、すべてが「あくまでも韓国」であり韓国語である、というところが良い。爽快。
こんなことは前例がなかったわけですね。つまり、英語圏ではない文化圏のものがここまで世界を席巻するということが。誰もが注目せざるを得ない。およそ20年前、韓国語を専攻した私は先見の明があったのかもしれない、と最近思っている。
きょうのニューヨークタイムズにも韓国について記事が出ていた。有料記事なので読めないけど、ニュースレターを引用しておく。
For decades, South Korea’s major global exports were cars and cellphones from companies like Hyundai and LG, while its movies, TV shows and music were mostly consumed at home and in nearby regions. |
South Korea’s directors and producers say they have been studying Hollywood and other entertainment hubs for years, adopting and refining formulas by adding distinctly Korean touches. |
In the last few years alone, South Korea has made its cultural mark with “Parasite,” the first foreign-language film to win an Oscar for best picture. It has arguably the biggest band in the world with BTS. Three of Netflix’s 10 most popular shows right now are South Korean. |
“When we made ‘Mr. Sunshine,’ ‘Crash Landing on You’ and ‘Sweet Home,’ we didn’t have a global reaction in mind,” said Jang Young-woo, the director and producer who worked on all three hit shows. “We just tried to make them as interesting and meaningful as possible. It’s the world that has started understanding and identifying with the emotional experiences we have been creating all along.” |
The growing demand is inspiring more and more independent creators to take part. |