Tuesday, 30 November 2021

英語に触れる機会が少ない

コーパスで有名な投野先生のセミナーを聞いた。あわせて4回を聞いたが、この前の日曜が最終回だった。最後に言われたことが印象的だったので忘備録を兼ねてここに書く。

「先生たちも英語の勉強をしないと伸びません。一番いいのは授業で英語をしゃべることです。下手でもいいからしゃべってください。それから、最低でも1日30分、英語で読んだり書いたりする時間を持つこと。生徒の先を行く学習者であってください。」

だいたい、こういうことを言っていたと思う。反省した。

というのも今年になって、杉田敏さんと遠山顕さんがラジオ番組から引退し、続きの番組を聞く気になれない私は明らかに英語に触れる機会が減っている。お二人のラジオからの引退が英語不足につながる、というのは言い訳にすぎないかもしれない。ただ、20年以上聴き続けていた私にとっては、まさにat a lossというべきで、まったくどうしていいかわからないくらい途方に暮れてしまっていた。

しかしこれを一生言い訳し続けるわけにもいかない。投野先生のことばを聞き、何か一歩踏み出そうと思った。というわけでなんとなく、だが、今朝はBBCのポッドキャストを聴いている。定期的に、生活に入れ込んでいけるような、何かを見つけなければいけない。

Friday, 26 November 2021

私は何を成し遂げたいのか

また冬がきた。いっきに寒くなった。空気が乾燥している。それでも素敵な季節だなあと思う。銀杏のピークは過ぎた。

時々、私は何を成し遂げたいのだろうなあ、と考えることがある。生涯をかけて成し遂げたいこと。こどもが生まれてからは特に、毎日を回していくのに一生懸命だ。「このまま何が残っていくのだろう」と思うことがあるのは、もしかしたら怒涛の日々のおかげなのかもしれない。子はいずれ大きくなる。生まれてからもう5年も経った。だんだんと手がかからなくなってきた。子は手元には残らない。子育ては楽しいし、大変だけど、それは私の生涯ではない。子は、私を、通り過ぎていくだけだ。とどまるのは自分だけなのだ。そんな時に、何が残るのだろう。私はハッピーな年寄りでいられるだろうか。自分に問いながら日々を過ごしている。

Monday, 15 November 2021

風邪をひきやすくなった

11月が半分終わった。いつものことながら2学期は忙しい。いや、忙しいというよりは常に何かに追われている気がする。夏休みが明けてからの9、10、11月は「ドドドド…」と毎日を駆け抜ける感じだ。土日が来るとホッとする。といっても、子どもにそれほど手がかからなくなった今だからこそそう言えるわけで、2、3年前までは土日が憂鬱で仕方なかったのだが。

子どもが生まれてからの変化について挙げはじめるとキリがない。が、その中でも体調を崩しやすくなったのは大きな変化だと思う。年齢のせいでもあるのかもしれない。それにしても簡単に風邪を引くようになった。そもそも仕事を始める前、つまり15年前までは風邪ってどんな感じだろうと思うくらいだった。学生時代に熱を出したこともなかったので、発熱がどんな感じかもわからなかった。今となって、発熱はそれほどしょっちゅうではないにしても、「風邪ひいてしまったな」と思うことはしょっちゅうである。まず、喉からくる。それから鼻。そのあとしばらく咳として残ることもある。

原因は何だろうか。やはり、こどもが生まれる前と比べて、自分のことを気遣っている時間が減ったせいだろうと思う。ストレスフリーな状態にはなかなかなれない。

木曜の夜から喉の調子がおかしく、週末は鼻水とくしゃみが止まらない。1日でもぼーっとして過ごせば良いのだろうがなかなかそうもいかないものだ。

Saturday, 6 November 2021

15年経って授業の流れが落ち着いた

 きょうでDuolingo220日達成。習慣として形成されたなあと感じる。朝起きて最初に学習することにしている。ほんの2分で良い。仕事に行くとその後はもはや取り組む時間がなくなる。もうここまできたら1000日達成も夢ではないと思っている。天変地異がない限りは。

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仕事の話。

金曜日は忙しい。朝から5つ授業がある。疲れる。疲れるが、昔(10年ほど前)に比べれば疲れないようになってきたと思う。担任をしていないので結構余裕があるせいかもしれない。授業だけに集中させてもらえてありがたいことである。それに加えて、理由として考えられるのは「1人でがんばる授業」をやめたおかげだと思う。具体的にいま、授業をどういう流れにしているか、書いてみる。

★レッスンの最初のセクションの場合

*1. 内容についてイントロ

2. 本文きく

3. 黙読

4. 単語(英英)

5. Q&A5つくらい(生徒どうしで)

6. 注意する箇所いくつか

*7. 音読

このあとは時間の残り方により、パラグラフチャートを口頭で埋めたり、ディクテーションをしたり文法のまとめ問題を扱ったりする。

*第2セクション以降であれば1の時間は復習に充てる。前の時間にできなかったパラグラフチャート、ディクテーションシートを使ったり音読したりする。

*コロナでは7の音読を省いていたが最近復活させつつある。

*2を省いて3から始めることもある。いずれにせよ簡単なQを3つくらい提示してから始める。


以上の間に私が単独で最も長く「しゃべる」場面は6だろう。それでもせいぜい3分間ぐらいだ。人の集中力が続くのは、5分、どんなにがんばっても10分ぐらいじゃないかと思っている。この時間をいかにして短くするか、それが教員になってからずっと課題だった。それがいつの間にか自然と短くなってきた。

この部分にすべてを詰め込もうと思わないことだ。時間内にすべてを言い切らねばというプレッシャーから解放されるとだいぶラク。自分がしゃべったことでよしとするならそれは教える側の傲慢だろう。生徒に押し付けて「わかった」ことにさせている。実はその間、生徒の頭はほぼ動いていない。

「ひとりでがんばる授業」をやめた、と書いた。「がんばって」いたのは上記の「説明の時間」のほかに「オーラルイントロダクション(OI)」もある。キーワードを拾って、英語で内容を「イントロ」してあげる手法。

それ(OI)にともなって最後の活動はリテリングとなる。これをセットでやらねばならないという固定観念というか義務感のようなものがまるで怨念のように長年取れなかった。大学ではそれ以外習ったことがなかった。

ふと気づくと生徒は自力で文章を読めていなかった。読む機会さえ与えていなかった。そこでだんだんとやり方を変えていき、今の手順に至った。

今のところ、これで落ち着いている。簡単に書いたがここに至るまでに10年以上がかかっている。授業前にドキドキ、ヒヤヒヤしなくなった。

しかし、度胸と自信と経験がついた分、準備不足なところはきっとある。「初心」を忘れてはいけないのだろうがもはや思い出すのが難しくなってきている。戒め。

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珍しく、仕事のことについて書いてみました。報告書や実践記録を書くとなると結構気を張らねばならない。だからこうやって日々思ったことを綴るのがいいのかもしれないですね。

きょうは天気がよかったので、昼は家族でピクニックをした。ただのおにぎりなのに、外で食べると特別においしい。わかりきったことでも実践を伴うと感動さえする。

Thursday, 4 November 2021

『イカゲーム』を見た

水曜祝日は最高だ。2日働いて1日休み、それから2日働いて土日がやってくる。昨日、外に出ている人たちが多かったように感じた。すれ違う人たちも心なしか幸せそうに見えた。天気が良かったからだけではないだろう。週末に出勤することもあるという人でも昨日はしっかりと「休み」だったのではないかと思う。こういう祝日はいい。

私は朝から水泳に行き、洗濯や買い物をして心穏やかに過ごした。

ある一件を除いて。


見てしまったのだ。あれを。

「イカゲーム」を!


第一話だけ見た。面白かった。続きが気になる。食事とか掃除とか他のことをしているときでもどうも思考が落ち着かない。怖い映画が嫌いな人には向かないとわかっていながらも、見ないわけには行かなかったのだ。知らない人のために言うと、これは映画じゃなくてnetflixのテレビドラマです。韓国の。

緊張し過ぎて最後の5分を直視できず、思わず一時停止してしまった。

「もう無理」と思った。

PCから目を話す。はあー、と息をつく。空を見上げる。

それから3分間くらい、別のことをやっていた。


…が、やはり気になる。「これで見るのをやめるということはこの後に続くエピソードも見ないのか?」と自分に問うた。

(この5分間における私を観察していたらきっと面白かっただろう。)

そして結局再生した。そりゃしますよね。


そして夜中に目が覚めてから、イカゲームを思い出してしまった。そして眠れなくなった。当然の流れである。「パラサイト」を見たときもそんな感じだった。眠れなくなるってことはわかっているのだ。見る前から。それでも見たいと思わせるイカゲーム。これが世界的なヒットであるゆえんなのだろう。

しかし韓国すごい。音楽も映画もドラマも、どこもかしこも韓国だらけだ。そしてとにかく質が高い。圧倒的なのだ。世界が魅了されている。

さらに、すべてが「あくまでも韓国」であり韓国語である、というところが良い。爽快。

こんなことは前例がなかったわけですね。つまり、英語圏ではない文化圏のものがここまで世界を席巻するということが。誰もが注目せざるを得ない。およそ20年前、韓国語を専攻した私は先見の明があったのかもしれない、と最近思っている。

きょうのニューヨークタイムズにも韓国について記事が出ていた。有料記事なので読めないけど、ニュースレターを引用しておく。


A cultural powerhouse

For decades, South Korea’s major global exports were cars and cellphones from companies like Hyundai and LG, while its movies, TV shows and music were mostly consumed at home and in nearby regions.

Now K-pop stars like BTS and Blackpink, the dystopian drama “Squid Game” and award-winning films such as “Parasite” feel as ubiquitous as any Samsung smartphone.

South Korea’s directors and producers say they have been studying Hollywood and other entertainment hubs for years, adopting and refining formulas by adding distinctly Korean touches.

In the last few years alone, South Korea has made its cultural mark with “Parasite,” the first foreign-language film to win an Oscar for best picture. It has arguably the biggest band in the world with BTS. Three of Netflix’s 10 most popular shows right now are South Korean.

“When we made ‘Mr. Sunshine,’ ‘Crash Landing on You’ and ‘Sweet Home,’ we didn’t have a global reaction in mind,” said Jang Young-woo, the director and producer who worked on all three hit shows. “We just tried to make them as interesting and meaningful as possible. It’s the world that has started understanding and identifying with the emotional experiences we have been creating all along.”

The growing demand is inspiring more and more independent creators to take part.

お父さんの回復、12月の疲れ

父が入院している。経過は良いようで、退院が見えてきたらしい。よかった。毎日のようにテレビ電話で様子をきいているが、話す様子が1日、1日と元気になっていくのがわかる。人間の身体はすごいなあ。 話を聞くたびに、普段の姿勢とか、動き方とか、注意しなければと思う。身体に負担をかける動きを...