すっきり朝起きられない理由を考えていたらひとつ思い当たることがあった:
花粉症の薬だ。2月1日あたりから飲んでいて、ちょうど寝起きがさわやかでない時期と重なっている気がする。1日1回、寝る前に飲むので、うん、可能性としてはありうるな…。
しかし早めに飲んでいるおかげで今年は結構らくな気がする。目が少しかゆい程度ですんでいる。今のところ。
さて、きのうも朝6時半からの合気道、朝稽古に行ってきた。こっち(つまり土曜朝)のほうがどうもリズムが整って良い。今月は3回行けたのでこれで良いということにしよう。今朝はあまり天気がよくないようなので、昨日行っておいてよかったと思う。
きのうはショートブレッドと、フォカッチャを焼いた。フィナンシェは、たねだけ作って寝かせておいて、さっき焼いた。
ショートブレッドでもクッキーでもビスケットでも、名前はなんでも良い。小麦粉150gのうちの10gをカカオにすると消費スピードがいっきに加速する我が家。なんだかんだ毎週末作っている。18cmx18cmにきちんと成形できると、3x6cmに切れるので気持ちがよいがこれがまた難しい。難しいけどいちばん面白いところでもある。
フォカッチャは2日連続で焼いた。写真はおとといのもの。インスタでひたすら流れてくるパン作り動画を見ていると、2時発酵後にブスブスと8本の指を突き刺していく様子が印象的である。海外であれ日本であれ、そうやっている。どこの誰かしらないけどブスブスやっている。高加水のパンはたいていそうして作られているらしい。遠慮がちな私は2時発酵後のパンを潰すのがもったいないような気がしていていつも菜箸でさしていた。そうか、こうやってやるんだなと思いながら見ているうちに、フォカッチャ作りたくて仕方なかった。やってみたらうまく行きました。つぶれはするけど、よりフォカッチャぽくなるし、最後にかけるオリーブオイルがうまく全体になじみやすい。そしてなによりも、8本の指でブスブスやるのが気持ちいい。それだけのために作っていいくらい。インスタとかショート動画とかはこうやって、役に立つ。人生をだらけさせることもあるけど、人生をよりよいものにすることもあるのだ。
フィナンシェというお菓子は家で作れるものだとは思っていなかったけど、若山曜子さんの本がきっかけで作り始めた…のもあるけど、なによりも、卵白消費のためにこんなにちょうど良いお菓子はほかにないのだ。こんなにしょっちゅう作ることになってしまったのは、家人がよくタルトを作るのだが、そこで作られるチョコレートクリームは卵黄だけを消費する。そういうわけでふと気づくと「卵白2個」が余っていることがとても多い。卵なんだからすぐに使わなきゃ、と以前は思っていたのだが、いろいろ調べてみたところそんなに焦ることはないらしい。2週間くらいはもつ。なので、余力のあるとき、たとえば夕飯の終わったあとの1時間で作ったりもする。
コツは、半日くらいは生地を寝かせること。焼こうと思えばそのまま流し込んで焼けるけど、なんだか味気ない感じになります。そしてこの「おへそ」みたいなのができずにつるんとした感じになる。「おへそ」ができてこそのフィナンシェよね。
これは2月4日に焼いたもの。
ちなみにうちはフィナンシェ型がないのでマフィン型で作っていて、まあニセモノ感あるよな。フィナンシェということばの語源を考えるに「財政」とか「カネ」のにおいするなと思って調べたら、やっぱりそうだった。英語だとfinance「ファイナンス」とか思い浮かべると良いと思う。「フィナンシェ」はフランス語のfinancierで、金のかたまり(gold bar)の形をしたものが由来だそうです。だから通常は四角い。
丸もじゅうぶん可愛いんだけど、こいつらがもし四角だったらなあと考えると、まあ欲しくて仕方ないわけです、型。というわけで毎日のようにネットで見てます、型。そうしているうちに「特に卵白余らない期間」がやってくると、自然とフィナンシェ作る機会も減り「まあ型なんて買わんでもよかよね」となってしまう。結局、1年近くそれを繰り返している。
実は、ちょうど先月だったか、マフィン型の底がやぶれた。10年以上使っているシリコン製。6つあるうちの一つに穴があいた。あー、型買うときかと思ったけど、それでも使えちゃうんだよね、オーブンペーパー敷けば。うーん。