有元葉子さんという料理研究家がいる。名前は知っていたが特に本を読んだりその料理を作ったりすることはなかった。それが、先月、図書館で「きょう返された本」のなかにあって、ふと手にとったのがきっかけで興味を持った。一冊だけ(確か最初は『使い切る。』か『ためない暮らし』だったと思う)読んでみたところ、考え方がとても私と合う、似ている人だと思った。料理研究家ではあるが、料理についてというよりは生き方、暮らし方について。片付けと掃除について書かれてあった。
持ち物が厳選されていて少ないけどそれを長年使う、というあたりは私もそうなので納得しながら読んだ。掃除については、読んでいると、掃除したくなってくる。料理しながらあっちこっちを拭いている、というのを読んで以来、私も拭き掃除の頻度が高くなった。ためなければいいのだ。日々、ちょこちょこあちこち拭いていれば、大変な掃除にはならない。
どの本だったか忘れたけど、参考になったのは「マニキュアは一本だけ」というページ。仕事柄、マニキュアをしょっちゅうしていられないけど、使いたいときもある、だけど時間が経つと硬くなるし薄め液を使ってもそんな綺麗には塗れなくなる、だからそのシーズンで一本しか持たない、ということ。なるほどと思った。どうしても欲しくなって持っている割には使わないものの代表例、マニキュア。値段も手頃なのでつい買ってしまうが同じ色ばかりを持っていて、結局見事に使い切るのは滅多にない。子どもが産まれてからの4年間はなおさら、である。ずっと買い足してはいないものの、何年も同じものを持っている。持ってるだけ。そんなもんなのである。マニキュアについては、小さな箱を持っていて、それに入る分以上は入れていない。それでも必要以上だ。一本と決めておけばいいのか。ちなみに今数えてみたら8本ありました。
話変わって本当はこの4連休で実家に帰るつもりでした。が、9月はまだコロナで厳しいので来るな、とのこと。そんなこと言ってたら一生動けない。マスクと手洗いはするもののもはや気にしなくなった最近。感染者数も参考にしていない。気をつけた上で活動するしかないだろう。必要な情報は、自分が信頼できるソースから選び取って判断している。
実家に帰ると様子はおそらくこっちとだいぶ違うのだろうと想像がつく。あっちに行ってはいけないとか、マスクがどうのとか親に色々言われて4日間を過ごすのは簡単に想像がつくので、疲れる日々を過ごすならこれは東京にいたほうが賢明だろうなと思う。親に入ってくる情報の大半はテレビである。テレビ・フリーな生活を送っている私に言わせればあのメディアはとにかくうるさすぎるし、洗脳の威力が異常に強い。科学的根拠をもって物事を判断する力を簡単に失わせる。テレビから離れて以降、同僚や知り合いが「…ってテレビで言ってたよ」と言うときは基本的に信頼しない。