21日。きのう。朝起きて、曇り空をみる。寒くもないし暑くもない。チャンスだな、と思った。よし、消防博物館に行こう。
子どもが8時まで起きてこなかったので起こしに行った。それから消防博物館の話をすると「行こう!」と張り切ってすぐ玄関に向かっていった。おいおい、ちょっと待って。
結局9時すぎには出かけた。
夏休みからずっと行きたかったのだ。暑すぎるゆえに先延ばしになっていた予定の一つである。4連休は家の周辺でのんびり過ごすことも考えたが、このくらいのイベントはあってもいいんではないかと思った。そして、こんなに消防消防言っているのもいつまで続くかわからないのだ。この消防熱のあるうちに行けるところには連れていってあげようと思った。
四谷三丁目駅には30分くらいで着いた。ベビーカーなしで、お出かけができるようになるといろいろと身軽になる。しかも新宿で地下鉄に乗り換えるなんていうことができるようになったんだからなあ。大きくなったなあ。子供と手を繋いで歩きながらしみじみ思った。
消防博物館はとても面白かった。大人が行ってもだいぶ楽しめる。というのは私が子どものおかげで消防関連に身近になっているからかもしれないが。コロナウイルスのせいで、様々なコーナーが中止になっていたのは残念だったがそれでも十分に楽しめた。
博物館の来館者は、というと、我が子とまさに同じような子たちを連れた家族ばかり。『じぷた』という古い消防車の本があるのだが、地下一階のクラシックカーをみながら「ほら、じぷたみたいだよ」とか「じぷたに出てきたねこれ」とか言っている人たちを何組も目にした。どこの家も同じなのだと思って苦笑した。
私にとっては、消防の歴史についてのフロアが面白かった。うちには『むかしのしょうぼう いまのしょうぼう』というかがくのともの本があって、まさにそれに出てきた消防の服が展示されていた。馬でひっぱられる消防車など。この時代はラッパを吹いて放水開始の合図を出していたのだ。そして「消防士」でなくて「消防手」だった。かっこよすぎる。
おかげで私はアーレンス・フォックスとか、スタッツとかきいて、なんのことかわかる。わかってしまう。あの本を何十回と読んだからだ。
子どもがいなかったらきっといかなかったであろう場所、知らなかったであろうことがたくさんある。勉強させられている。ありがとう。
午前中のうちに帰った。用事は午前中に済ませるに限る。おかげで充実した1日になった。