Wednesday, 3 September 2025

世田谷の事件

 9月になったが暑すぎる。具合が悪くなるくらいの暑さだ。これから夏はずっとこんな感じなのか。どう耐えていけばいいのだろう。イタリアから帰ってきた日よりもずっと暑い。9月になっていよいよ本格的に暑くなってきた気がする。

仕事や学校が再開していきなりがんばりすぎると間違いなく倒れるのがわかっているので、ぼちぼち働こうと思っているが、この暑さでは何もしなくてもぐったり疲れてしまう。

先日、世田谷で起きた事件がどうも心にひっかかっている。

まず、身近だったという点。事件現場も犯人が逃げたルートも、ぜんぶわかる。羽田空港国際線の出発ロビーもタクシー乗り場もついこの前通ったし。

そして被害者と犯人が日本国籍でなかったという点。国籍がわかった途端に、なんとなく「日本人じゃないのか」と、突き放すような、「うちの子じゃないし」的な空気が漂ったように思う。漂うといっても、どこに漂うのかというと世の中に。なんとなく私が推測した、ぐらいのものでなんの証拠もない。ニュースのコメント欄には結構ひどいことが書かれていて、うんざりした。ひどいコメントが書かれるということぐらいはどんなニュースであれ推測できることなんだけど。

これでますます「外国人はあっちへいけ」という空気が高まるのだろうか。日本国内で事件を起こすな、と。

国籍とか国境とかは、つまり、何なんだろうな。

そういえば、捜査員が羽田で犯人と歩く写真を見て「このなかの誰かが韓国語で接しているんだろう」と思った。必ず通訳がいるはずだ。どういう立場で雇われるどんな種類の通訳なんだろう。韓国語ができるというだけでは、こういう事件にかかわる通訳にはなれないだろう。それとも韓国語の話せる警察がいるのだろうか。ほかのニュースではそれほど気にならないのに今回のはそういう言語の点が気になった。

Sunday, 31 August 2025

時差ぼけ、こんなに暑い誕生日

 29日と30日の夜は寝ることができた。

【29日】

30日(土)は合気道の朝稽古に行くつもりでいたので、それに向けてちゃんと寝ようと意気込んでいた。寝るのに意気込む、というのもへんな感じがするが、なんてったって1ヶ月以上ぶりの合気道なのだ。優先順位は高い。体調は整えておきたい。

9時から10時の間に寝入った。

【30日】

朝は5時に起きられた。途中、子に起こされもしたが眠れなくて困ることはなかった。29日は仕事再開2日目だったというのもあるかもしれない。ある程度ストレスがかかっているぐらいがいいのかもしれない。合気道には遅れずに行き、やっぱり行ってよかったと思った。体が思い出すまでに少し時間はかかったけど、やっぱり気持ちが良いと思った。めぐまれた環境にいる。これからも合気道に通える位置に住もう、と思いながら帰った。その後は一日中、エアコンのなかで過ごした。暑すぎて外に出られない。リンゴジャムでタルトを作った。それからバナナとココナッツのドロップクッキーと、パンも焼いた。久しぶりに日常が戻ってきた感じ。

体を動かしたおかげか、この日の夜もスーッと眠れた。

【31日】

今朝も5時に起きた。やっぱり5時台の起床が良いのだろう。Ruby Thandorという人がいて、知っている人はすぐにわかるだろうけど、「ブリティッシュ・ベイクオフ」にかつて出てきた人。この人が最近、The New Yorkerでブリティッシュ・ベイクオフについてのエッセイを書いた。Inside the World of "The Great British Bake Off". どうにかして読めないかなと思っていたら、今朝、朗読を聞くことができた。30分近くかかる。これは偶然かもしれないと思っていたら、どうやらきょうついにpaywallがはずれて無料で読めるようになっているらしい。スクショもコピーもして、ソファに寝っ転がってi padで読んでいたらだんだん眠気がおそってきた。10時ぐらいだったか、少しわたしは寝たようだ。午前中にに眠くなるなんてとても珍しい。やっぱりまだ安定していないなと思った。

きょうは子の誕生日なので朝からお祝いをしたところだった。無事に大きくなっている。きのうの夜は「なんでかわからないけど悲しい気持ちになる」と言っていた。なんでだろう、と言いながらいろいろな可能性について2人で話してみた。イタリア、日本間での混乱があるかもしれないし、そもそも毎日きちんと眠れていないのは原因として大きいかもしれない、そしてもうすぐ学校が始まるので戸惑いがあるかもしれない、など。大きくなっていろいろ感じたり考えたりできるようになっているので、ものごとが単純にいかなくなるのは自然なことかもよと言った。

それにしてもこんなに暑い誕生日があっただろうか。きょうは外に人影がない。災害と似ている。

Friday, 29 August 2025

まだまだ続く時差ぼけ 真夜中の自由研究

きのうはリハビリの4時間勤務で、3時ごろには帰宅できた。

職場で子育て中の同僚が「終わった?宿題」と聞いてきた。毎年のことだ。子の宿題は終わったがこれから自由研究が待っている。

というわけで夕方から張り切って自由研究に取り掛かる。もはや親である私の仕事になっている。これを言い始めるとキリがないが「私が小学生のころはこうじゃなかった」。すすんで自分でやっていたし親に手伝ってもらうことは、もはやなかったと思う。これがどの子にも当てはまるわけではない、ということはこの数年で身に染みて理解している。宿題は、もはや親の宿題。お膳立てをしなければいけない。

もっとも意味と価値があり、効率よくできる自由研究は、イタリア滞在のまとめだ。はさみとのりを持って、作業が始まる。

「きょうこそちゃんと眠りたいよね」とお互いに話す。前夜のことを考えると、もう辛さしかない。

キャベツを買ってきたことを話すと、お好み焼きが食べたいというので、冷凍してあった豚バラを使って夕飯にお好み焼きを作った。大きなのを2枚焼いて、1枚は明日にでも食べられるようにしておく。久しぶりに作ったけどうまくいったようだった。

そしていざ夜になり、9時に横になった。「ぼくより先に寝ないでよ」と言いながら子はさほど問題なく眠りについた。よかった。きょうこそ眠れているじゃないか。

問題は私である。全然眠れない。少し眠りがやってきたかと思うときがあるけど結局眠れない。11時半ごろ、諦めて起き出すことにした。

こういうときはやはり単純作業が良いので、自由研究の続きをやることにした。のりとはさみを持って、無心に作業をする。ちょうど12時になったので、寝てみたら、それほど長い時間経たずに寝られた。

翌朝、これで7時まで寝てはいけないと思い、自分に鞭打って5時過ぎにアラームをセットしておいた。なんとか起きてきて今にいたる。当然、睡眠不足。

気づいてみたら自分が帰国してもう1週間以上経っている。この1週間は寝不足に起因する便秘肌荒れ頭痛もずっと続いている。しかも暑い。

通常運転に戻るには、やっぱり1週間以上かかる。

先日ふとコーヒーの香りがしたときに「あ、イタリア…」と思った。嗅覚は記憶と結びつきやすいというが、本当にそうだと思う。帰国して数日はイタリアが恋しいと思わなかったけどここ最近はすでにイタリアのいろいろなものが懐かしい。今すぐ戻りたいというわけでもないけど、食べ物と、テレビの音と、外の空気と、石けんのにおいと、空の色と…と日常のいろんなものが、今自分の手に届かないところにあることがもどかしい。すでに来年の夏もきっとイタリアに行くんだろうなと思っている。

Thursday, 28 August 2025

時差ぼけ日記

時差ぼけのせいで我が家はたいへんなことになっている。

24日〜26日まで、私は泊まりがけの仕事があった。いっぽう、26日には家族がイタリアから帰国。私だけ先に帰ってきていたが、これで3人そろった。

私はだんだんと時差ぼけから回復しつつあったが、この2泊の仕事は疲労がたまる上に睡眠が安定せず睡眠不足に陥った。それに加えて異様な暑さで、最終日は頭痛がして「これはもしかして熱中症のはじまり…」と感じた。

問題は、子である。26日は飛行機で眠ったと言っていたが、その後全然眠くなることもなかった。夜はおそらく10時ごろには寝たが、3時半ごろ「ぼく眠れない」と言って我々を起こす。眠れないのはわかるが起こさないでほしい。こっちだって寝たい。

それから27日、きのうの朝は、私も8時過ぎまで寝て、子は9時まで寝た。放っておくと昼まで寝そうだったので9時に起こしたのだった。幸い、27日は用事を入れておらず、仕事も休みにしていたので家で過ごした。片付けたり、勉強させたりしながらゆっくり過ごした。

夜9時ごろ、寝ようとしたが子はまったく眠くない。放っておいて私は寝た。子がその後眠りについたのかどうかわからなかったけど、例によって夜中「ぼく眠れない」が始まった。「もういい加減にしてよ」と言いながらも、いったんおこされるとこちらも再度入眠するのはとても難しい。さらに時間が経った頃、ようやくこちらも夢に入りかけたときに、次は子が泣き始めた。しくしくと。たまったもんじゃない。「ぼくはひとりぼっち」など、よく聞こえないが何か言っている。慰める余裕はこちらにもない。

3時。別の部屋に行って横になった。しばらくすると子がついてくる。「何してるのかなと思って」というので「1人にしてほしい」と言った。こちらも泣きそうである。

無理に寝ようとするのを私はやめて、ちょうど届いたばかりのアルバムで写真整理をすることにした。こういうときは無心になる作業がいい。

そのあと、時間はもはや見なかったけど、寝室に行ってみたら子は寝ていた。さぞつらいと思う。1ヶ月以上イタリアにいたのだから、もとに戻るには1週間では足りないはず。

しかしこればっかりは仕方ないのだ。私も横になって、寝た。そして7時ごろ、やっと起きてきたというわけ。きょうは仕事に行かねばならないのだ。

幸い、きょうは昨日より気温が下がったようだ。睡眠不足で頭がふらふらする。勤務時間を9時からにしておいてよかった。遅く行って早く帰ってくるつもり。その前に、きょうはせめて8時ごろには子を起こさなければいけない。そうしないと今夜もまたたいへんなことになる。

Sunday, 24 August 2025

『賢い医師生活』見終わってしまった

昨夜ブログを書きながら「眠いな」と思った。少し眠い、という程度ではなく猛烈に、しかも突然くる感じの眠気。気がついたらPCを開いたまま、座ったまま寝ていた。どれくらい時間が経っていたのかわからないけど、9時過ぎていたので1時間くらい座ったまま寝てたのではないか。普段はこういうことはまず起きない。時差ぼけならでは。

とはいえ、就寝時間は普段と結局それほど変わらず、9時過ぎで、今朝は5時過ぎに起きた。きょうは日曜だけど仕事です。そのために、家族より早めに帰国した。

きのうついに『賢い医師生活 シーズン2』を見終わってしまった。有名な大ヒット韓国ドラマ。見終わったらいつものように、寂しい。ロス状態。最終回の前は「もうこいつらに会えなくなるのか」と思うと、見るのをためらう。

いつもだったら「何を見ようかな〜」と、迷っている時間がとても長くて、しかも第1回を見たらそのあとから結構時間が空いたりする。第5、6回目あたりからハマってきてあとはどーっと見る、というパターンが多い。

しかしこのドラマは第1回からハマった。何か大きな事件が起きるというより、それぞれのストーリーがたんたんとしている感じで、それがよかった。病院の話なのでドタバタコメディ系とも違う。しかし深刻すぎない。

しかしこんなのよく作れるよなあと、感心する。韓国ドラマを見るとたいてい思うけど、今回のは12話x2シーズン=24話で、一話あたりが最低1時間半。2時間超えているものもあった。ひとつの映画が2時間と考えるとやっぱりすごい。

先日、友人がラジオに出た。日韓の制作現場を知る友人で、その違いについて話していたが、韓国は「若い」そうだ。つまり現場で働く世代が若く、動きも理解も早い。業界の新陳代謝が早い、と。ラジオの共演者は「日本の撮影現場では年配の男性が多くて恐縮する」と言っていた。なるほど、なんとなくそういう気はしていたけどやっぱりそうなんだな。そうじゃないとこれだけのドラマ作れないだろう。

イタリアにいる間も『賢い医師生活』を見ていて、「韓国行きたいな〜」と思っていた。日頃からなんとなく思っているだけで行動に移していない。次の春あたり思い切って行こうかなと考えている。

ちなみに『賢い医師生活』、わたしの好きな登場人物は、主人公5人は当然として、ト・ジェハクとチュ・ミナです。人間くささ?がいい。

Saturday, 23 August 2025

時差ぼけの記録

「今回は時差ぼけないかも?」と思ったら帰国3日目くらいにわかる、というのが毎回のパターン。というわけで記録。

【21日、帰国日】
途中までは前回の投稿参照。昼間に寝るのを1時間におさえておけば、夜はぐっすり眠る。9時過ぎに寝た。

【22日】
疲れているからといってここで寝たいだけ寝てはいけない(と思っている)。5時半に起きた。本当は5時に起きたかったけどイタリアではずっと6時半ごろ起きていて、いきなり5時台ではなくだんだん戻していくことにしようかなとおもった。6時台に買い物に行った。つめたいコーヒーを飲みたかったが粉がなかったのでスーパーへ。それからセブンイレブンでメロンパンを買った。9時に歯医者の予約を入れていたのだが、歯医者が終わってそのまま仕事に行ってみた。在宅勤務の予定だったが、ちょっと行きたくなった。自転車をこぎたかった。2時間だけ働いた。同僚はすくなくて、みんな休んでいるようだった。良いこと。翌朝きっと早く起きると思って、9時ではなく10時に寝た。

【23日】
いつものパターンでは、ここで崩れる。思ったとおりだった。朝3時台に目覚めた。もう全然眠くない。無理して寝るのをやめて、起きた。そのまま普通に過ごした。6時台に宅急便出したり。日中、ぜんぜん眠くなかった。これが、今、めちゃくちゃ眠い。書きながら寝てしまった。

Thursday, 21 August 2025

帰国しました


日本に戻った。20日の朝8時半ごろ家を出て、子を祖父母宅へ預け、車でフィウミチーノへ。高速道路を2時間半。アドリア海からティレニア海側へ、長靴のちょうど反対側へ行く形になる。距離にして180kmくらいあるらしい。

イタリアの高速を走っていると急に中世の村みたいなのが出てくる
絵本の中みたいだけど、普通に人が暮らしている。教会と広場があるのが普通。

高速は130kmぐらいスピード出ていて途中で「タイヤおかしい」と言い出すので生きた心地がしなかったです。送ってくれたFはそのまま帰る。朝からたいへんな苦労をかけてしまったので来年はおとなしく高速バスを使おうと思った。たとえ3時間以上かかっても。それにしてもありがたかった。

14:55発なので、12時半に空港に着けば十分と思っていたら12時前に到着し、だいぶ余裕があった。ターミナル1。ゲートの番号さえまだ決まっていない。チェックインは前日にオンラインで済ませたので荷物だけ預けた。東京行きのチェックインが、そもそも始まっているのかもわからないが、預かってもらえたのでこれでよし。

荷物を持って店などをうろうろ見て回る気力も特にないのでそのまま手荷物検査を終え、パスポートコントロールへ。手荷物検査はPCなどをかばんから出す必要はないのでかなりスムーズ。パスポートも、来たときと同じでThird Countriesに登録されている国は別のレーンから進める。自分でパスポートを「ピッ」とやって、終わり。

機内持ち込み荷物のメモ。最近はリュックと貴重品ポシェットを持っていたが機内で必要なもの(まくら、スリッパ、着圧ソックス、アイマスク、歯ブラシ)をがさっと入れられるものがあるといいなと思ってためしに大きな薄いトートバッグに入れてみたら行きも帰りもこれが便利だった。滞在している間も、特に買い物袋として大活躍だった。

ゲートはEのエリアだということだけわかっていたのでそちらに進んだ。ベネトンの店舗があったので見てみたけどあまり買う気にはならなかった。


奥の方に行くと簡単なレストランみたいなのがある。6年前もここで食事をしたなあ。あのときもゲートはEだったのかなあ。迷ったけど12.5ユーロの"Tuna Poke"にした。ツナのサラダです。だいぶ大きくて、おいしかった。このへんはやっぱりイタリアだよなと思う。一食分あるくらいしっかりした量。空港の12ユーロは仕方ない。日本円にして2000円超える。円安…

席についてゆっくり食べることができてよかった。今回はコンセントにつなぐ、形を帰るやつ(名前がわからない)を持ってくるのを忘れたので、ここで充電はできなかった。来年以降の反省。

搭乗時刻の1時55分がようやく近づいてきたので席を立って移動。歯磨きしたりして待っていたらEの21という案内が。トコトコ歩いて到着。乗客は、またしてもほとんどイタリア人。8割くらいいるのではないだろうか。行きもイタリア人多かったのに。これから日本に行くということは、夏休みをこれからとる人たちもいるのだろう。

帰りもITAエアウェイズの直行便。残念ながら機体は、間違いなくかつてのアリタリアのものを使っている。白いから。外から見てもわかるボロボロ具合だった。これで本当に飛ぶのか、と思いたくなる。

基本的に、席の掃除はされない。というか掃除自体されない。座席ポケットは埃だらけ。床も髪の毛だらけ。飲み物をこぼして固まった跡が席の脇のところについている。そして画面が汚い。タッチパネルなのにタッチしたくない。運ばれてきた食事をテーブルにのせると、すーっ、と前にすべってくる。何回やっても同じ。つまりテーブルがまっすぐじゃない。これは初めてじゃないし、以前は手で支えながら食べなければいけなかったので今回のは許せた。

極め付けは、トイレの鏡が割れている‼︎しかもテープで貼ってある…。これはひどい。ここにかける金くらいあるだろうに。本当にこれでスターアライアンスに入るというのだろうか。ルフトハンザに怒られないのか。怒られてほしい。

それでも直行便の魅力には抗えないのだった。

まず搭乗すると大音量でイタリアの歌謡曲がかかっている。降りるときも同じだった。周りを見回すと、行きと同じように、italo-giapponese 親のどちらかが日本でどちらかがイタリア人、という子供たちが結構いた。イタリア語と日本語が混ざって出てくる。聞いていて面白い。それに親が何語をしゃべるかも面白い。日本語を話すイタリア人のお父さんもいれば、イタリア語を話す日本人のお母さんもいる(←これ多い)。ただし居住はどこかわからない。こどものイタリア語の流暢さを聞くと、これはイタリア在住だろう、と思うけど。

見た映画は、ブリジット・ジョーンズの日記(最新作)、バードマン、ミナリ。どれもかなりよかった。

ブリジット・ジョーンズは期待を超える良さだった。自分に子供がいるのもあるだろうけど泣いてしまった。そして演技がいい。続編をつくると大抵コケるのに、この映画はよくなっている。昔のやつもう一回見たいな。あれでどれほど英語を学んだだろう。

バードマンは一度見たことがあって気に入っていたので久しぶりにもう一回見たくなった。レイモンド・カーヴァーの小説を舞台でやる、という設定なので、小説も読み直したくなる。それにしてもカメラワークがすごすぎる。有名な話だが、この映画は2時間ずっとカメラの画面が切り替わらない。すごい映画だと思う。

ミナリ、これがよかった。韓国ドラマを見るようになって以来、欧米の映画やドラマを連続して見ているともの足りなさを感じる。嘘くさい、とまでは言わないけど自分から遠い感じ。ということで「ミナリ」を見た。とてもいい映画だった。案の定、たくさんの賞をノミネート、受賞しているらしい。

あとはひたすらテトリスをやって、到着まであと3時間というときにアイマスクをつけてみたらいつの間にか寝ていたようだ。2時間もないくらいしか寝ていないけど、なんだかそのあとがすごく楽だった。

揺れさえなければもう少し寝ていられただろう。あんなに揺れたのはきっと機体が古かったからじゃないのか?(と思いたくなるくらいボロボロの飛行機だった。)

到着と同時に拍手が起きて、旅の最後までイタリアだった。行きの飛行機よりさらにイタリア人が多いフライトだったし、これから日本観光をするワクワクでいっぱいの人たちなのでこうなる。

10時すぎに着いたので11時間半くらいで到着したことになる。たいていはほぼ寝ない状態でふらふらしながらリムジンバスに乗るのにきょうは余裕があり、しかも帰宅してから洗濯や荷物の片付けもできた。倒れ込むように寝ることはなく、2時から3時まで、1時間だけ寝た。

「すん」としていて静かな日本。これだけ人がいるのに電子音しか聞こえない。
そのあと買い物したり郵便ポストのチェックをしたりして今にいたる。

帰ってきてからの感想:

日本はまだまだ暑い。久しぶりに、ちょっと歩くだけで汗が出ている。まだ夏休みという人たちもいるのだろう、なんだか静かな感じもする。帰国してもいつもより「わー、久しぶりだなあ」という感じがしない。なぜだろうか。

気持ちがいいと思うことと、寂しく感じること:

東京は、人がきびきびと働いて、あちこちがキュッキュッと磨かれている。いいなと思う。いつもどこかで誰かがペコペコしている。日本の人は体が小さくて、細い。

バスから建物を眺めながら、こんなに狭いところに、こんなにたくさんの人がいるのに、整然と機能しているというのはやはり奇跡的なことだなと思う。その代わり一人一人の抱える我慢の度合いは高いし、ほかの文化圏の人たちが気づかないところまで気づくがゆえに、神経を使っている。無意識に。

仕事で頑張っている分なのか、ほかの場面ではコミュニケーションをとらない。とるのが下手、なのではなく、とらないのが普通。たとえばバスに乗車するときに挨拶はしないし、スーツケースを運転手から渡されても「ありがとうございます」の一言は出ない。

それでも、去年に引き続き、帰国して「日本いいな」と肯定的に感じている。豆腐と納豆が気軽に買える。自転車でどこにでも行ける。すぐ近くに病院も歯医者もある。銀行や役所が決められた通りに動いている。落ち着いていて、静かで、余計なことに口出ししてこない、黙っているだけで自分のテリトリーに誰かが入ってくることはない。出産やコロナを経てものの見方も変わった気がする。イタリアと日本、それぞれのいいところを都合よく使いながら生きていくつもり。

世田谷の事件

 9月になったが暑すぎる。具合が悪くなるくらいの暑さだ。これから夏はずっとこんな感じなのか。どう耐えていけばいいのだろう。イタリアから帰ってきた日よりもずっと暑い。9月になっていよいよ本格的に暑くなってきた気がする。 仕事や学校が再開していきなりがんばりすぎると間違いなく倒れるの...