Wednesday, 24 September 2025

朝焼け、25m泳げた

23日、祝日。22日は、翌日が休みだとわかっていると「やれそう」な気がする。1日、やる気を保っていられるし生産性が上がる。「いつもこうだといいのに」「でも実際そうだと、どうなるだろうね」と子と話しながら考えた。逆にやる気が出ない、という人もいるのかもしれない。

祝日であれ5時ごろ起きる。朝焼けを見るのが楽しみだから。きのうは特にきれいだったので屋上まで上がってみた。この空は私のもの、と言いたくなるような、全方向にわたって包み込まれるような感じがした。絶景だった。寒くもなく、暑くもなく。見渡す限り人もいなくて音もない。みんな眠っているのだろう。

早起きは三文の徳、というが、得するのは三文どころではない。まさに値段にできない価値があると思う。これを見られたら、その日1日気分がいい。ふとした瞬間に「今朝はいいことがあったんだ、そういえば」と思い出して、自分のラッキーさに「ふふふ」と心のなかで笑う。わたしだけが知っている、そんな感じ。

見られるのは朝のたったの10分、いや、それ以下かもしれない。1分ごとに写真を撮ってみたが、どんどん色が変わっていって、普通の空になる。

前日の夜、カメラを落として壊れてしまったのでi padで撮るしかなかった。

そのあとは、また違うレシピでクロスタータを作った。子が起きてきてしばらくしてから、約束どおりにプールへ行った。約束どおり、といっても子にとっては「しぶしぶ」である。それでも行った。9時過ぎから行くことにしていた。

人が少なかったのもあって泳ぎやすかった。どうしても脚が伸びないので、「けのび」の練習をした。そうすると、そのまま最後まで泳いだ。フォームはめちゃくちゃで、犬かきとクロールと背泳の混合のような泳ぎだが、とにかく足をつかずに25mを泳いだ。これは大きなことだ。

3年生ぐらいで25m泳げるといい、とずっと思っていたのだがついに泳いだ。どれだけプールに連れて行ってもすすんで泳ごうとはしなかったのだが、きょうは泳いだ。溺れるんじゃないかというような泳ぎを、歩いて追っていきながら、息継ぎをする一生懸命な顔が見えて、ああ、がんばってる、と思った。ちっともいうことをきかないのに、こんなことができたのか。細かいことを教えたくなるけど、あんまり心配しなくても良いのかもしれない。指示に従わなくても本人のなかでは育っているなにかがあるのだろう。

泳いだ本人は、達成感でいっぱいで、「もっと泳ぐ」と言い、結局25mを4回泳いだ。連続ではないけど。こうしているうちにだんだんとフォームも整ってくるのかもしれない。

22日の夜、なかの良い友達が水泳教室に通うことになった、ということを知ったのがきっかけかもしれない。「じゃあ一緒に通ったらいいじゃん」と提案してみた。当然ながら拒否する。「水泳教室に行くくらいだったら、いつものようにパパとママといっしょにプールに行って自分で泳ぐ」と言う。まあそうだろうな、と思ったし、気持ちはわかる。なのでこのあたりで、水泳教室に行かなくても泳げる、という姿を見せたのかもしれない。

というわけで23日はとてもいい日だった。

Tuesday, 16 September 2025

レゴ、クロスタータ

 床にレゴが散らばっている。ここ数ヶ月、(いや、1年かも)子がレゴをやらなくなった。「あれだけやってたのになあ」と懐かしさと寂しさを感じていた。それが夏休み終わってから急にまたレゴをやりはじめた。わからないものだなあと思う。何を好きになるかは強要できないし本人しかわからない。

イタリアに行く前にガンダムが好きになり、飛行機に乗る前にお土産屋さんでガンダムのプラモデルを買い、イタリアから戻ってきたら誕生日プレゼントに友達からレゴとガンプラをもらった。そういう連続したできごとが重なってまた手の感覚が戻ってきたのかもしれない。プラモデルとレゴは違うけど似たところはある。プラモデルについて全然知らなかったけど同世代の、同僚に言ったらすぐに食いついてきてガンダムについて語り始めた。「自分は、プラモデルに育てられた感はあるなあ」と言っていた。曰く「レゴのような創造性はないけど決められた手順に従ってやっていくという面ではプラモデルはかなりよい」と。なるほど。

おとというちに遊びにきた息子の友人も同じようにガンダムが急に好きになっていた。よくある、友達から受けた影響だろうかと思っていたら、そうとも限らないらしい。迎えにきたその子のお父さんと話していたら、街を歩いてて出会った看板だったか映像だったかを見て「かっこいい」と思ったらしい。我が家も似たようなもので、たしか「映画見に行こうか」と話していた時にリストのなかにガンダムがあって、それを見てガンダム見たいと言い出した。(結局わたしが行きたくなくて見なかったけど。)時代を超えて、小学生男子に共通して刺さるものがあるらしい。

***********

久しぶりにクロスタータを作った。真夏を抜けて、少し涼しくなり、やっとバターが使える季節になってきたため。それでも生地は、さっさと作らないとベロンベロンになるのだが、ああもうと放棄したくなるほどではない。イタリアのクロスタータみたいな、がっしりどっしりずっしり重いやつを作りたくて、いつもの倍の量で作った。小麦粉250g, バター125g, 砂糖はうんと減らして60g(それでも多い)。卵は1個。かぶせる帯の部分を作るのに波型にしたかったので、パイカッターを買うことにした。届くのが楽しみ。

焼きながら「イタリアのバールにあるクロスタータってどんな色だったっけ?これまだ白いよね」と子に聞くと「うーん、いいんじゃない?大事なのは見た目より、美味しいかどうかだから」という答え。その通りです。

Monday, 15 September 2025

3連休の記録

3連休。

土曜。朝は合気道。気持ちよかった。帰ってからパンを焼いた。美容院も行った。午後は届いた砥石をつかって包丁を研ぐ。研ぎ屋さんに持っていこうかとも思っていたけどやっぱり自分で研いでみたかったので石を買った。Youtubeのガイドに従って見よう見まねでやってみた。これでいいのかどうかはわからないけど、確実に研ぎやすくなった。よかった。買ってよかった。

日曜。午前中にプールへ。パンとチーズケーキを焼いた。昼は家で食べて、午後はごろごろしながらNetflix。子の友人が来た。ガンダムとかマイクラとかで遊んでいる。海外で働いている友人が帰国しているということで、夕方から会いに行った。「行こうかなどうしようかな」と迷うこともない。しらせを聞いて即、行こうと思った。何年ぶりに会うか覚えていないほどの「久しぶり」であっても、あっという間に18歳ぐらいに戻るので、やっぱりあの頃の友人というのは貴重だなと思う。恥をさらしてきたのでもはや恥ずかしいことがない感じ。とても楽しかった。たくさん笑った。

月曜。きのう寝る時間がおそかったので起きるのも1時間遅かった。朝焼けを見逃したがまあ仕方ない。この季節の朝焼け、ちょうど5時ごろの、ほんの数分間がものすごいのだということを、私は知っている。知らない人がほとんどだと思う。空が燃えるようになる。オレンジのような、赤のような、ピンクのような。これがほんの数分間で終わるので、朝起きて見られるとボーナスのように感じる。明日こそ見る。

午前中から図書館に行った。文春とダンチュウを読んであっという間に昼になった。いつものレストランで、3人で昼食。2人で乗れる自転車が壊れかけていて修理に出されているのでわたしと子で歩いて帰る。

今朝は起きるなり「マイクラを何分やるか」の話で文句をたれていたので、私はもううんざりした。それで、結構ひどいことを言ったのに、数時間後こうやって平和に2人で歩いて帰る。悪かったな。。。こうやって私の嫌味がこの子には蓄積されていくのだろうか。悪かったなと反省してももう過去は元に戻らないし、なんとかしなければと思うのに、繰り返してしまう。こんな親いやだな、と思うような親に、みごとになっている。自分が母親にされて嫌だったことを、みごとに繰り返している。自分に嫌気がさす。カウンセラーの先生は、「そういうときはちょっと離れたほうがいいですよ」と言っていた。ため息が出る。

こうやって、あっという間に3日間がすぎる。

Thursday, 11 September 2025

Billyがきた

 ビリーが来た。

…と言っても人ではない。本棚です。あの、IKEAの有名な本棚。

20年くらい使っていた本棚に満足していたはずだったけど、一番下の段が壊れて、しかも本が溢れかえるようになってきて、ここ数年、この本棚をどうにかせねばと思うようになった。

そもそも本棚ではなかった。francfrancの、はしご状の棚(文字どおり、ラダーシェルフとかそういう名前だったと思う)で、本棚としても十分使えるものだったのだが、本にとっての「屋根」はなく、つねにむきだしなのでほこりはたまるし、本は傷むし、日焼けもすごいので背表紙は色褪せてもはやなんと書いてあるかわからないものもある。わたしの頭のなかの「やることリスト」には常に「本棚の整理」があったのだが、整理するにあたって本棚を変えたほうが良いように思っていた。

持ち物を少なくするにはこのはしご本棚でよかったかもしれないけど、同じ少なさでももう少しいい状態で本を保てるはずだと思った。

というわけで検索すること5年以上…。

買い換えようかなと思ったのはコロナのあたりからだった。しかしこれといったものもないし、そもそも思い切れない。どこかで「えいやっ」と動かなければいけないけど「まあいっか」で毎日が過ぎて行く。本棚なんて緊急のものではないから。

それがなぜIKEAになったか。

この夏休み、ひとりで先にイタリアから帰ってきていたときになぜか検索と「替えるぞ」パワーがみなぎってきた。夏休みにイタリアでIKEAに行ったせいかもしれない。別に家具を買いにいったわけではなく、お昼ご飯のために行った。(まさかイケアのホットドッグをイタリアで食べることになるとは思いもしなかった。)そしておじいちゃんおばあちゃんの家で話していると「これはIKEAなんだけどね…」という話がよく出てきた。

生活をよくしようと思うパワーはこういった長期休みに別の場所に滞在してインスピレーションを得たときに出てくる場合が多い。壊れていたライトもやっと捨てたし。何年か前にこどもの机を買って組み立てたのも8月末だった。やっぱり休みは良い。別の場所に滞在するのは良い。自分の生活をいったん離れてこそ感じたり思いついたりするものがある。

まさかビリーに落ち着くとは思わなかったけど。

イケアのオンラインショップで買うと5000円くらいで済むのだが配送に5000円くらいかかる。いっぽうで楽天で探してみると全部込みで1万円くらいで買える。スーパーセールの買いまわりついでにここで踏み切ったというわけ。

きのう届いたので、時間がある日にやってしまおうと思い、午後を使って組み立てた。本を出すのがたいへんだった。手にとってようやくわかる「これいらんわ」がたくさんあって、何冊も処分することにした。本というより、ノートや日記類。思い入れはあるけど見直すことはまずない。こういうときは外から見えない、透明ではない袋に突っ込む。

40cmx2mで、いままでよりだいぶスリムになった。そのぶん、高さがある。ひとつひとつの高さを変えられるので良い。それにしてもシンプル。シンプルなのがいちばんよい。ようやく本たちに「屋根」ができた。

入れ替えは夕方までかかって、夕飯の時間がおされ気味だったので後半はあまり考えずにとりあえず突っ込んだ。もうすこしよくながめて、配置しなおすつもり。それもまた楽しい。

Wednesday, 10 September 2025

平日休み1日目

 土日勤務だったので火、水が休み。平日休みは貴重なので何かやること(病院とか美容院とか)を詰め込みたくなるのだがこの夏休みに何もせずに1日を過ごすことを学んだので「空けたまま」の1日を過ごすことにした。

とは言え、合気道の朝稽古は優先順位として高い。前日からそのつもりで過ごした。前の日に「行くぞ」と思っていないと、朝稽古は、起きてから思いついて行けるものでもない。

いつもよりうんと多くの人が来ていた気がする。体を動かすとスカッとして気持ちよかった。

子を送り出した後、洗濯。それから本を返却したり買い物したりしていったん家に帰り、荷物を置いてそのあとすぐに図書館へ。心ゆくまで雑誌を読んだ。いや、もう少し時間が欲しかったかな。まだ読みたいものがあったけどいつの間にかお昼になってしまった。

わたしに欠けていた時間はこれだったなとあらためて思う。図書館で静かに読むこと。夏休みの間ずっと行けていなかった。あらゆる雑誌が新しい号にかわっていた。

それだけなのだが、たぶん私はどの街に住んでも図書館を必要とすると思う。読書家ではないけど図書館でパラパラと雑誌をめくるのが、必要だ。まるで食べ物から得る栄養のように。

新しくなった週刊文春も読んだ。文字の数が減っている。一段あたりの文字が、13文字から12文字になったらしい。読みやすくはなった。表紙の絵も変わっている。新しい連載も始まっている。阿川さんと綿矢りさの対談は面白かった。

帰ってから、サラダと豆腐を食べて、ドラマを見て、しばらくしたら子供が帰宅し、焼きそばとカレーを作って、あっという間に夜になった。こうやって終わる代休。

Monday, 8 September 2025

Never Let Me Go

夏休みの間ずっと読んでいた"Never Let Me Go"をやっと読み終えた。カズオ・イシグロの名作。
もしかすると長編を英語で読んだのは初めてかもしれない。20章以上あるので、1日1章読めればいいかなと思って読んだ。読んだ直後の、今の気分は、うーん、たいへん暗い。そういう話なので仕方ない。いくつか私がわかっていなかったことを、さっき検索してみたら、そういうことだったのかと判明して余計に暗い。架空の世界の話なので、想像しながら読まないといけない。そして英語なので、はっきりわかっていないまま読み進める箇所がある。これはカギなのだが"complete"という語="die"であったことを読んだあとに知って、愕然となった。読みながら「これはあとで日本語訳を読もう」と思う箇所がいくつかあった。

Kindleで読んだので、本の厚さとしてどれくらいだったのかわからない。それでもあきらめずに読めたのは、英語が簡単だということ。難しい単語はほとんどないし、文が短いので読みやすかった。主人公の幼少期から語り始められるので、もしかすると言葉遣いも平易かもしれない。

話自体も面白いが、状況が曖昧にしかわからないのと、現実にはあり得ない物語なので共感しにくいところはある。あまり感情というものが出てこない印象。登場人物が怒ったり泣いたりする場面はあるけど、唐突な感じがする。怒るに至るまでの感情がわからない。主人公目線で書いてあるからかもしれないし、あえて抑え気味なのかもしれないし、もっとあり得るのは私が英語の読書に慣れていないせいかもしれない。そうであっても、この本を読んだことある誰かと語りたい気分。

英国に行ったことがあると余計に想像ができるので良いです。空気の感じとかつかめるかも。

夏の間にがっつり読書を、と思っていたのでNever Let Me Goに出会えてこの夏はよかった。これでカズオ・イシグロは読めるとわかったのでほかのものも読んでみたいと思っている。

Sunday, 7 September 2025

8連勤とアルファルファ

もういい加減にこの暑さに疲れてきたなあ。雨が降る前よりだいぶマシになったと思うけど、それでもこの季節はもっとこう、スーッと風が吹いてほしい。もう体力がもたない。今週は土日勤務で、9月第1週は長い。8連勤。毎年のことだ。きょうは7日目。

なるべく元気に過ごしたいけどまだ身体は夏休みボケから戻りきっていない気がする。明らかに筋力が落ちている。しかし9月になって仕事が始まったら、いっきに眠りが深くなった。やっぱり労働はいいらしい。過剰はよくないけどある程度働いてこその人間なんだろうな。そして人の役に立つというのはやっぱりいいことだ。イタリアにいる3週間、それはもうストレスなく過ごせたのだが、最後の1週間は「ここで誰にも必要とされていないこと」にストレスを感じはじめた。このまま、私がいてもいなくても、ここの人たちは誰も困らない、という事実に気づくと、やっぱり人に必要とされるというのはいいことなんだなと思う。そういうもんだろう。それに気づくのも長期休暇の意味なんだと思う。

毎日、葉野菜(レタス、ケール、水菜など)を昼に食べていたが新鮮で体に良いものを手に入れる余裕のないときもあって、最近は葉野菜なしで職場に昼食を持って行くことがある。かわりにふと手に取ったのが「アルファルファ」で、とくにおいしいとも思えないがとりあえず持っていっている。どういう栄養があるのだろうか。どうせならブロッコリー・スプラウトのほうが栄養がありそうだが、アルファルファはオーガニックな上に1回分がパックに入っていて手軽で便利。

ちなみにアルファルファは英語で書くとalfalfaで、毎日やっている単語つづりゲーム「スペリング・ビー」の常連である。AとLとFだけでできる単語。

朝焼け、25m泳げた

23日、祝日。22日は、翌日が休みだとわかっていると「やれそう」な気がする。1日、やる気を保っていられるし生産性が上がる。「いつもこうだといいのに」「でも実際そうだと、どうなるだろうね」と子と話しながら考えた。逆にやる気が出ない、という人もいるのかもしれない。 祝日であれ5時ごろ...