Friday, 21 September 2018

セサミストリートの「自閉症のジュリア」

きのう「セサミストリートのアートとバーニーはカップルなのか」の記事が少し出回っていて、確かに自分も気になっていたことだったので「なるほどそうなのか」と思いながら読んだ。元脚本家は「そうだ」と言っていて、番組制作側は「違う」と言っているらしい。うーん。真相は誰もわからない。この「気になる」気持ちをどこに持って行こうかと思ったが結局「どっちでもいいや」という結論に達した。子ども向けの番組なので、子どもの視点から見て受けいれられ、理解されるがままの形で良い。

で、色々調べるうちに「セサミストリート」のキャラクターのなかに「自閉症のジュリア」というキャラクターがいるということを知った。かるく衝撃を受けた。確かに多様性にとんだキャラクターであふれていることは知っていたが、自閉症のキャラクター?子ども向けの?初めて聞く。

セサミストリートはYoutubeで毎日見ている。もちろん子どもの影響である。エルモが大好きなのでElmo's Worldばかり見ている。そのなかにも何種類もの動画があるがやはりお気に入りがいくつかある。それらについてはセリフを覚えてしまうほど毎日繰り返し見ている。

しかしジュリアの存在は知らなかったので昨夜、こどもが寝てから動画をひとつ見てみた。見ているうちに、シンプルなメッセージがぐっさぐっさと心にささり感動してしまった。想像以上の、良い衝撃を受けた。

話はこうだ:
ジュリアが初めて出て来る回を見たのだが。行動が他の子と違う。反応も違うので初めて会うビッグバードはたいへん戸惑う。サイレンがなるとジュリアはパニック状態になってしまう。そんなジュリアにどう接するべきか考えているビッグバードに、エルモとアニーが「みんな違う(No one are exactly the same.)」という言葉をかける。「だって私たちだって鳥と、モンスターと、妖精なんだから」と。それでみんな友達になる。この10分の動画内では、自閉症の人にどういう特徴があるのかもていねいにゆっくり説明してくれる。

ここまでストレートに、「自閉症(autism)」という言葉を出しながら自閉症について扱うこども番組がかつてあっただろうか。子供番組に限らない。あるほかの記事を読むと「レインマンしかみんな知らず、私は数字に強いと周りに思われる」と言う自閉症の人のコメントがあった。

私はマイノリティを勝手に「見ない」ことにしていたんじゃないのか。自分に関係のないものとして扱っている。それで自分の日常に支障はない。いきなりボランティアや募金に参加をするか?全然しない。まず「知る」ことから始まる世界があるよなあと思った。簡単に「みんな平等」とか「いっしょに」とか「仲良く」とか言うけど、まず知ろうとする姿勢とか知るきっかけとかあると一気に考え方が変わったりする。変わるというほどじゃないにしても、私は少なくとも昨夜のジュリアの動画だけでいっきに自閉症が身近に感じられた。今まで難しく、遠く考えていたことに気づいた。

それにしてもセサミストリートすごいなあ。子どもと見るようになってから、昔とは違う視点で見ていた。メキシコ系のキャラクターが増えたなあとか多様性へのこだわりが色々と見えて日々感心していたのだが。こんなに思い切ったことまでやっているとは、やはり理念をもった番組なのだなとますます尊敬するのである。

ところで私のお気に入りキャラクターはクッキーモンスターです。昔からなんとなくそう。青のインパクトと、単純さがいい。

お父さんの回復、12月の疲れ

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