実家に帰っている。また?と思われるだろう。自分でもそう思うくらいだ。8月末に東京に戻ったばかりなのだから。まだそれから一か月もたっていない。それでも、春ごろに秋以降のカレンダーを見てから「お、この日はいける」と思っていたのでかなり早くチケットを取っていた。いつもそうだけど、一つ楽しみが終わったらその次の楽しみが待っている状態にしておくのがよい。旅(ともいえないかもしれないけど)の醍醐味はそこに到達するまでの、待つ時間にあるといっても過言ではない。
そもそもどうしてそんなの実家に帰りたいのか。実家が好きというよりも、子どもと過ごす日々に変化が必要だからである。だから行先は実家じゃなくてもよいのだがいちばん行きやすいのは実家である。毎週同じような日々と同じような週末だとどこかで必ず行き詰ってしまうのだ。これまでの経験から言って、そう。誰が悪いというわけでもないのにイライラして八つ当たりしてしまったりする。そういうときに少し日常を離れるだけでまた戻ってきたときに日常が別の角度から見えることがある。
というわけでこどもは生後11往復目の飛行機。だから21回目の便に乗ったことになる。今回は午後の便にしたのだが離陸と同時にすーっと眠りについたのであまりにも楽だった。機内誌などをゆっくり読むことができた。そして2歳になった今自分でとことこ歩くので機内でも空港でも必ず抱っこしていなければいけないということはない。抱っこ紐はもはや必要ない。成長が見える。