夏の間はエアコンをつけっぱなしにして寝る。今朝起きて部屋から出たら、部屋の外と中の気温が同じだった。差を感じなかった。むしろ外が涼しいくらい。ああそうか、きょうから9月なのだ。なんだかやっぱり寂しい気がする。夏は暑くて暑くて早く涼しくなってくれないかなと願っているというのに、終わってしまうとやはりかなしみがある。青い空と太陽が見えないとふと気持ちが落ち着いてしまうというか、「はあ」となる。気持ちが落ち着くのに問題はないのだが、高揚感はなくなる。夏のはじまりと夏のおわりはこうも違う。
イタリアから帰って1週間。イタリアにいるあいだは「そんなに特別な感じがしないな」と思っていた。帰ってきた直後もさほどイタリアへ憧憬の念、つまり恋焦がれるような、あこがれるような感じはなかった。「そんなに遠い感じもしないし、まあ日本は暮らしやすいし」と思っていた。
が、こうやってしばらくたって、空気が涼しくなって夏の太陽がどこかへ行ってしまうと「ああイタリア」と、ようやく、思う。あの開放的な、カラフルな空気。やっぱり行ってよかった。
きのうは合気道へ。1ヶ月以上ぶり。6時半からの朝稽古に行こうとしたら6時から土砂降りだったのであきらめた。きょうはあきらめよう、と思っていたところ、カレンダーをみたら来週の土日は勤務でまた行けないということがわかった。そうすると、1ヶ月半以上あくことになる。あまり望ましくない。間があけばあくほど、身体は動かなくなり、気持ちが遠ざかるということはよくわかっている。どうしたものかな、と思った。日曜に行くか、と思ったけど日曜も雨の予報が出ている。ふと、土曜朝は2回稽古があるということを思い出した。7時半の回ならいけるかもしれない。雨雲レーダーとしばらくにらめっこすると、まあ行けなくもないくらいの雨。これはもう行くしかない。
子の誕生日なので、起きたときに誰もいないのはかわいそうだなと思ったが、まあそれはどうにかなると思って行った。結果、行きと帰りに雨は降らなかった。そこまでの運動量ではなくてもすごい汗をかいた。やっぱり気持ちが良い。湿度は89%。
帰ってみると、なんとまだ子は寝ていた。時差ぼけがなおっていない。寝過ぎとは思ったが、起きて私がいない、という状況は避けられた。
そうなのです、子は8歳になりました。早い。5歳あたりから今までについて思い出そうとしたけどあまり思い出せなかった。怒涛の日々なんだろうな。おかげでいろいろ学ばせてもらっている。怒ってばかりだけど。
夜、雨が降っていたけどよく行くレストランで子の誕生日会を行った。みんなきてくれてとにかく嬉しかった。あっという間に時間がすぎて、9時ごろ解散。こうやってきてくれるみなさんに感謝、いつもよくしてくれるレストランに感謝、である。人のつながりは本当に大切。
ちょうど雨があがって自転車で帰った。誕生会帰り、生ぬるーい夜の空気を、ゆるーくきりながら自転車でゆく。「楽しかったねえ」と言いながら。毎年おなじ。これが8月の〆である。8月のシメ、夏休みの最終日、夏のおわり。すこし切なさと寂しさが残る。1月1日とはまた違う、切替の日。いいタイミングに子は生まれてきたものだなと思う。