Thursday, 26 September 2024

「アンダーグラウンド」村上春樹

 少しずつ読んでいた、村上春樹の「アンダーグラウンド」を読み終えた。1週間なにも読まないときもあるくらいなので、3ヶ月くらいかかった。夏休みに結構読み進めた。電子書籍なので、いつの間にか終わりがくる。著者によるあとがきがたいへん深いものだった。読んでよかった。久しぶりにズシンとくるものを読んだ。すべての村上作品、ことばに通じている一つのものがあると、あらためて思った。これが書かれたのが1997年。そこからこれだけの歳月が経っても大きく響く。その時に読んだらまた違ったのかもしれないけど。すごい作品を残したものだと思う。マスメディアで報道されることではなく、そのとき地下鉄で「ほんとうに」何が起こったのかを知りたかった、という村上さんの、この本を書くにあたっての動機だが、実際にそのとおりにできているのだということがわかった。アンダーグラウントという言葉が、「地下鉄」という意味だけではないということも、あとがきまで読んでわかった。

さて、きょうはきのうより5度くらい暑くなるらしい。いってきます。

Slaughterhouse-Five 読み終わった

 今朝、カート・ヴォネガットの"Slaughterhouse-Five"を読んでしまった。買ったのは2年前で、当時、読もうと試みても全然頭に入ってこなかったので放置していたものだった。しかし今回はスッと入っていけた。初めて読む作家はその書き方に慣れるまでの時間...