少しずつ読んでいた、村上春樹の「アンダーグラウンド」を読み終えた。1週間なにも読まないときもあるくらいなので、3ヶ月くらいかかった。夏休みに結構読み進めた。電子書籍なので、いつの間にか終わりがくる。著者によるあとがきがたいへん深いものだった。読んでよかった。久しぶりにズシンとくるものを読んだ。すべての村上作品、ことばに通じている一つのものがあると、あらためて思った。これが書かれたのが1997年。そこからこれだけの歳月が経っても大きく響く。その時に読んだらまた違ったのかもしれないけど。すごい作品を残したものだと思う。マスメディアで報道されることではなく、そのとき地下鉄で「ほんとうに」何が起こったのかを知りたかった、という村上さんの、この本を書くにあたっての動機だが、実際にそのとおりにできているのだということがわかった。アンダーグラウントという言葉が、「地下鉄」という意味だけではないということも、あとがきまで読んでわかった。
さて、きょうはきのうより5度くらい暑くなるらしい。いってきます。