なんだか長い一週間だった。
6日、帰宅していつものように、パソコンを開く。トップページにReppublica.itとElleを設定している。ページを見て3秒後、目を見開いた。本当に目が「かっ」と開かれたのが分かった。
Terremoto
Abruzzo
この二つの単語がすぐに目に飛び込んできた。びっくりした。冗談だろう、と思った。だけどエイプリルフールはもう一週間前に終っている。「そんな」と思って次は日本語のニュースを探した。イタリアで地震が起きたらしい。しかも場所はアブルッツォ…
ただ「イタリアで地震」というニュースだったら、驚きは100分の1だっただろう。というのは、1日前に私はアブルッツォから戻ってきたばかりだったからだ。前のブログに「イタリアの田舎にいました」と書いたけど、まさにそれがアブルッツォのことだったのだ。
しばらく冗談にしか思えなかった。時差ぼけも全然治っておらず、凄まじい眠気を抱えていたため、夢のつづきでも見ているような気にさえなった。でも本当だった。幸い、私の滞在していたところは大きな被害が無かったらしい。
地震のニュースを聞いたら、地震前の平穏な一週間が余計に平穏に思えてきた。
そもそもヨーロッパは、地震多発地域ではない。というわけで地震に対する備えが無い。建物の耐震性も、詳しくは知らないが、あまり無い。イギリスにいるときにそれはつくづく思った。こんないい加減なつくりで家が建つものなのか、そして人が住めるものなのかと感心した。玄関のドアが傾いていることは珍しくない。
人々の心の準備もできていない。少しの揺れで、大騒ぎになる。もう何年も前に、イギリスじゅうがそれで"震撼"したことがあったらしい。天変地異の一大事だ!と人々がパニック状態に陥ったとか。少し雨風がひどかっただけで「台風だ」と言って学校を休校にしてしまう東京の小中学校みたいなものかもしれない。
今回被害の大きかったL'aquilaという町は、特に古い建物が多い地域だと聞いた。崩れてしまったのはとても残念なことである。
今回Abruzzoで撮った写真をアルバムとしてアップロードしたのだが、最初「vacanza」というタイトルだった。しかし後から「Before the Quake」に変えた。ピンときますか。そう、村上春樹のAfter the Quake にちなんで。うーむそれにしても写真の平穏さが身にしみる。
Sunday, 12 April 2009
お父さんの回復、12月の疲れ
父が入院している。経過は良いようで、退院が見えてきたらしい。よかった。毎日のようにテレビ電話で様子をきいているが、話す様子が1日、1日と元気になっていくのがわかる。人間の身体はすごいなあ。 話を聞くたびに、普段の姿勢とか、動き方とか、注意しなければと思う。身体に負担をかける動きを...
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