最近小津安二郎の映画をよく見る。
「秋刀魚の味」という小津最後の作品があるのだが、これのイタリア語のタイトルが
「Il gusto di Sake'」
(酒の味)
になっていた。ショックだ。
いい加減すぎる。
どうせ、「サンマなんて食べたことあるか」
「や、ないな。なんだそれは」
「うーん。わかりやすい食べ物に変えよう」
「日本の飲食物っていえば酒か寿司だよな」
「寿司の味、よりも、酒の味、のほうが奥深そうでいいな」
「そうだな、じゃあ酒の味にしよう」
「そうだな、キャッチーだしな」
こんな感じで決められたのだろう。
適当に。
秋刀魚がイタリアでなじみの無い魚であるということは分かる。
しかしもう少し別の付け方があっただろうと思う。
ちなみに英語のタイトルは
"An Autumn Afternoon"
である。これならまだ理解できる。
中国語は
「秋刀魚之味」。
なるほど。
フランス語は
"Le Goût du saké"
これはイタリア語と同じだなきっと。
まあ、日本にやってきた映画で、ひどいタイトルにされちゃってるものが山ほどある、ってことを考えると、結論二つ:
①題名の翻訳っていい加減だ
②映画の良し悪しはタイトルに左右されない
とにもかくにも、「秋刀魚の味」は素晴らしい。
ここ最近で目立った収穫。
"Le Goût du saké"
これはイタリア語と同じだなきっと。
まあ、日本にやってきた映画で、ひどいタイトルにされちゃってるものが山ほどある、ってことを考えると、結論二つ:
①題名の翻訳っていい加減だ
②映画の良し悪しはタイトルに左右されない
とにもかくにも、「秋刀魚の味」は素晴らしい。
ここ最近で目立った収穫。