今朝、休日なのに早く起きた。
パソコンの電源を入れてアイスコーヒーをつくる。
8時ごろ玄関チャイムが鳴った。ちなみにすごく大きくて、しかも高い音がするので、毎回びっくりさせられる。
モニターを見るとなんとそこにいたのは警察。
「ちょっとお話があるんですけど。ドアあけてもらえますか。」
心が一瞬ふるえた。
何か悪いことしたっけ最近…
ちょっと振り返ってみて、別に思い当たるふしは無いことを確認し、堂々と警察に対面した。
そこには50か60歳くらいのおばさんもいた。
聞くと、このおばさんの家の敷地内に、私の家のベランダからいつもタバコが投げ捨てられているという。
ちょーっと。ちょっと ちょっと。
生まれてこの方一度もタバコなんて吸ったことない。同居人も禁煙して8ヶ月。
あらぬ疑いをかけられて「違います」ととっさに答えた。
おばさんは激怒している。
もはや警察よりおばさんの方がしゃべりのリードをとっていた。
「ちょっと見てくれる、そしたら」
というので、見てやろうじゃないかと思いおばさんの家の敷地内に入る。
確かにタバコは投げ捨てられている。
しかしそこから見えるベランダは、あきらかに私らの住む部屋ではない。
ふだん見なれない角度から建物を見ると、分かりづらくもあったが、私の部屋はここからでは隠れて見えもしない。
これは…隣の部屋だ。
・うちにはタバコを吸う人がいないこと
・かりにタバコを吸っていたとしても、投げても届かない距離に部屋が位置していること
を申し上げた。
おばさんはしかし相当参っていて、話を一部始終聞いてあげた。
疑いをかけられたことに対して別に怒りも無かったし、そもそもおばさんの気持ちは分かる。
もし火事にでもなったら、怒るだけじゃすまないことになる。
とりあえず「捜査に協力した」という形で一件落着。釈放された。
自由の身となったわたしは「へんなの」と思いながら部屋に戻る。
つぶやいたかもしれない。初夏の日差しに目を細める。
5月最後の日、爽やかな朝に起こったおかしな事件。