Sunday 10 April 2016

パプリカのマリネ

新年度が始まった。「新年」と「新年度」はだいぶ違う。
気温が暖かくなるこの季節のほうが、より切り替えて新しくなった感じがする。桜とともに訪れるこの感覚はかなり日本に独特のものだと思う。

というわけでこの一週間はだいぶ長く感じられた。一週間前の日曜が1ヶ月ぐらい昔のことのように思える。ではこの一週間、何をしたのか?何もしていない。これと言って目立ったことは何もしていない。比較的暇だった気がする。

この一週間はよく料理をした。ものすごく久しぶりにナポリタンというスパゲティを作ってお昼に持っていった。そしてパプリカとなすのマリネを2、3回作った。

イタリアで食べるパプリカのマリネがとても好きで、家でも作れたらいいなと思っていた。それでこの前、スーパーの入り口で大きなパプリカが売られているのを見て、そうだ作ってみようと思いついた。

作り方については、いくつかイタリア語のウェブサイトを参照した。
もっともポピュラー(であろうとなんとなく私が思っている)なサイトはGiallo Zafferanoというウェブサイトである。動画付きでレシピを紹介してくれる。
http://www.giallozafferano.it/

ちなみにイタリア語でパプリカのマリネはpeperoni marinatiという。ペペローニ・マリナーティ。

まずオーブンでパプリカを焼く、とあるが、私は魚焼きグリルを使った。そもそも欧米の家庭には巨大なオーブンがキッチンに備え付けられている。それに比べると私の持っている小さな電子レンジ兼オーブンはとても貧弱に見えるし実際そうである。そしてそんなにたくさんのパプリカをいっきに熱することはできない。

焼いてから皮をむくのがポイントなのだが、皮をむく前に、紙袋かビニル袋に入れてしばらく置いて冷ます、とある。どういう意味があるかは分からないが一応やってみた。紙袋が無いのでジップロックを使った。

それから細く切って、マリネ液に漬ける。

このマリネ液が、レシピによって全然違う。オリーブオイルは当然使うのだが、それ以外が、レモン汁だったり、バルサミコ酢だったり、リンゴ酢だったりする。そしてGiallo Zafferanoには"all'occhio"(目分量で)と書いてある。イタリアの家庭料理なんてそんなものである。細かく計っているようでは、家庭料理っぽくない。時にはお菓子でさえ目分量のときがある。それにしても、少しくらい数字が書かれていてもいいのに。なんの目安もない。

ここは完全に目分量で、適当に以下のものを入れた。

・オリーブオイル
・リンゴ酢
・バルサミコ酢(少し)
・塩
・にんにくのかけらをいくつか





一晩置いてから食べる、とあったけど、1時間もすれば食べれそうな様子だった。
いくつか食べたらとても美味しかった。だけどほとんどは翌日以降に残しておいた。冷蔵庫で保存して3日間くらいもつ。

パプリカ以外にも新鮮な野菜を買った。野菜をすぱすぱと切るのが昔から好きだ。ストレス解消になる。同じマリネ液を使って、なすのマリネも作った。ある晩は、2時間以上ずっとキッチンに立ちっぱなしでこういうことをやっていた。

というわけでよく包丁を動かした一週間だった。

その分体重が増えた。まあ、悪いものを食べているわけではないだろうけど、必要以上だったかもしれないと思っている。

ありがとうとカルボナーラ

 新学期スタート。 子が帰ってくる時間に家に人がいる、というこの幸せ。保育園は4時とか5時まで預けていたのでこんなことはなかったけど小学校は本当に「帰ってくる」ので誰かいないといけない。自分が仕事していてその時間に家でFが子を迎えてくれているというこの安心感は、あらためて、ほかの...