ただ話を聞いて欲しい、というのももちろんあるが実際ほんのちょっとでもいいので後押しとかアドバイスとか欲しいときがある。そういうときに参考にしたくなるのが年上の知人や同僚である場合が多い。年上といっても一回り以上も上の人たち。つまり自分の親に近いような年齢。
ただそういう人たちってそんなに身近にはいない。親や親戚は遠くに住んでいて、すぐに顔の見れる距離にはいない。まあそれが普通なのかもしれないけど。
かといって同年代の友達なら近くにいるかというとそうでもない。近いけど遠い、というか、そんな頻繁には会わない。それぞれに違う職につき、家族を持っていたりすると尚更、「ぶっちゃけ」られる程度が変わってくる。これが大学時代とはまったく違うところ。大学時代はみんな近くにいたし、すぐに会えたし、そもそも時間にゆとりがあった。懐かしがっても仕方ないのだが。
時々、自分がひとりぼっちになってしまったような気持ちになる。行き場のない孤独と疎外感がある。そして将来について、迷い始める。現実は直視しなければならないし、最終的に頼れるのは自分しかいない。恐れたり戸惑ったり苦しんだりしても前には進まないようだが、困難や苦しみは耐えるしかない。そういうのが人生を深くするのだ、と村上春樹も言ってたじゃん。耐えているうちに前に進んでいる。強くあれ、自分。がんばれ、自分。立ち向かえ、自分。守るべき我が子のいる今、くずれている場合ではない。強張った自分の肩を自分で抱いて寝るしかない。強がっても強がっても出てくる涙。止めなくてもいい。こんな自分と一生付き合うのは、ほかでもない私なのだ。