Thursday, 20 November 2025

Klara and the Sunと、語彙と

 「あと3日か〜」と子が言う。もちろん、休みまで、あと3日ということ。週が始まるやいなや「あと◯日」と数えている。気持ちはよくわかる。寒くなってくるとよけいにそう思う。

今週は子とわたしと、2人暮らしである。なんだかんだうまくいっている。鍵を持たせることにも慣れてきたし、わたしも休みをとったり早く退勤したりしながら日々を過ごしている。特に困ることはない。もしここでわたしが具合悪くなったりしたら、それはもう大変だろうなと想像がつく。絶対に具合悪くならない、と毎日自分に言い聞かせて過ごす。それは今週2人で過ごしているからというわけでもなく、周りにインフルエンザが流行している今だからこそ、そう思う。

栄養をとって、とにかくよく寝る。9時から5時まで寝ているが、それでももっと眠れそうな時がある。だいたいこの季節はそうなので、おそらく夏の間に不足している睡眠をここで取り返そうとしてるんだろうと思っている。

週末だったと思うけど"Klara and the Sun"を読み終えた。衝撃はそれほど大きくはないが、だいぶ考えさせられる本だった。いつものように、読み終わったあとになって世の中の人々の感想をネットで読んでみたら(これまたいつものように)読んでいる間は自分がわかっていなかったことがたくさんあった。なかでも"lifted"という言葉や、登場人物が具合悪い理由については全然想像もしていなかったので「ああそうだったのか」と、愕然とした。誰かが書いていた読後の感想にもあったが、これを翻訳で読むとなると、ヒントがありすぎるだろう。このliftedをどう訳すかは、翻訳者の腕の見せ所なのだろうなと思った。そう考えると、やっぱり原文で読んだほうがいい。なんだろうなこれは、という表現がたくさん出てくるけど、それはネイティヴでも同じように「なんだろうなこれは」と思いながら読んでいる場合がある。

次の本をどれにしようかと、選ぶのを楽しみにしていたが、やはり家の本棚にあって読んでいなかったものから片付けていこうと思い、カート・ヴォネガットのスローターーハウス・ファイヴ"Slaughterhouse Five"を読んでいる。タイムトラベルをする話なので、頭がついていかない時もある。語彙は、Klara and the Sunよりだいぶ難しい。The Buried Giantも、Never Let Me Goも、それほど困らなかったのにこの本はピタッととまることがある。カズオ・イシグロはそれほど難解なわけではないのだ。

さすがに調べないと無理だなと思うけど紙の本で読んでいるのでキンドルのように触って意味が出てきたりはしない。辞書を引くにもうちには紙の辞書がない。電子辞書を使おうと思ったら電池がない。オンラインの辞書にしようかとも思うが、紙の本を開いているときにi padなどの電子機器を開くことに抵抗がある。なぜかというと本を読むのをやめて画面を見つめそうだから。やっぱり頭のなかに辞書がある(つまり語彙が豊富)と苦労が少ないのは当然だ。語彙力は無敵。まだまだである。

というわけで「朝起きてすぐ洋書を読む」が夏休みから続いている。「習慣」になりつつある。

Klara and the Sunと、語彙と

 「あと3日か〜」と子が言う。もちろん、休みまで、あと3日ということ。週が始まるやいなや「あと◯日」と数えている。気持ちはよくわかる。寒くなってくるとよけいにそう思う。 今週は子とわたしと、2人暮らしである。なんだかんだうまくいっている。鍵を持たせることにも慣れてきたし、わたしも...