Tuesday 9 June 2009

十二夜


シェイクスピアの『十二夜』を見た。1996年の映画。かれこれ13年前の映画である。この映画が出たときにちょうど、映画雑誌を買っていた。Roadshow とかmoviestarとか。キャメロン・ディアスとかブラピの存在を知り始めた。その雑誌の中に載っていたと思う。

映画が出たちょうどそのときに本か何かで十二夜の存在を知って、何て面白そうなストーリーなんだ、と感激した覚えがある。そのあと映画が出たからタイムリーだなと思った。そこから数年間熱は冷めていたのだが大学の英文学の授業でまたその名前を耳にした。「そうだ、そういえば昔映画があったはず」と思って図書館で検索したが見つからなかった。

その映画を、今、やっと見た。13年間放っておいたのは勿体無かったなあと思った。本当に面白かった。

何よりもすごかったのは、冒頭部分に「by William Shakespeare」と出てきた瞬間、鳥肌が立ったということ。そもそもまだこの映画を見始めて数分しかたっていないというのに、冒頭のその名前を見ただけで鳥肌が立った。シェイクスピアに会ったことも無いのにその偉大さに恐れ入った。見る前からすでに「すげーな」モードに入っていた。

どんな映画であっても、「古めのイギリス」が出てくると「ああ、参った!」と小さく心の中で叫ぶ。そんな感じがする。重厚で、偉大な感じがする。

そもそもシェイクスピアって昔々の人だけど、昔々からこんなに面白い話が書かれていたんだなあ。そして人々はこういう話を見て聞いて楽しんでいたんだなあ。1600年代に書かれた話を、2009年の今、別の地域の別の国で生まれた私が見てもこうやって楽しめるということは結構すごくて、すてきなことなんじゃないかなあ。

まあ、源氏物語なんて1000年たってますが。

そういうことを考えた。そして今週の金曜、実は十二夜の歌舞伎バージョンを見に行く予定です。蜷川幸雄演出で、ロンドンで公演したというやつですね。ちゃんと歌舞伎を見にいった経験はおそらく無いと思うので、とても楽しみです。

万年筆、外出

なくなったと思っていた万年筆が職場の引き出しから出てきた。一本千円のものなので、なくなってもあきらめはつくのだが少し気になっていたのは事実だった。中のインクは空っぽだが一体何色を入れていたのかさえ判然としない状況だった。家に連れて帰って洗うことにした。  翌朝の万年筆カートリッジ...