数年前までは、夏の旅行をだいたい2週間としていたのだが、それが徐々に長くなってきて、結局今年はほぼ1ヶ月となった。
もし2週間だったらもう今頃帰路についていたのかと思うと恐ろしい。
というのは言いすぎかもしれないが、やはり今ここで去るのは考えられない。休みきっていないからだ。
昨日はFregeneというところまで行った。ローマからはそれほど遠くない。
海があるのだが残念ながらあまり綺麗ではなかった。
2000年前は、モルディブみたいに綺麗な海だったそうだ。
ここ最近、昼に眠気がやってくる。
夜も8時間以上は寝ている。
なのに昼ウトウトしてしまうのだ。
東京ではこんなこと無かった。
東京では、寝ていても神経が逆立っているというか常に緊張感があって、完全にリラックスすることができない。家は狭いし、暑いし、外に出ても人が多くてストレスがたまるし、常に何か「たまっている」「張りつめている」状態である。
やっぱり夏休みって必要ですね。
仕事とかいやなことからただ遠ざかるだけではなくて物理的に距離を置いて、文字通り遠ざかるのは大事だと思う。
ところでヨーロッパは本当に乾燥している。
ここ数日、ますます乾燥がひどくなってきたような気さえする。
雨がぜんぜん降らない。
今朝なんて、肌と唇の乾燥で目が覚めた。
ニベアの、超乾燥肌用ボディクリーム(青いボトル)があるが、日本では真冬にしか使わないあのクリームが今、欠かせない。
あとは、ハンドクリームとリップクリームも必須。
化粧水はきっと足りなくなるだろうと思っている。
当然ながら髪もパサパサする。
先日、ベトナムとカンボジアに行ったときに、人々が、日本人以上に童顔だと感じたのだが、もともとそういう民族であるのに加えてやはり湿度も関係しているのだろうと思う。
ヨーロッパにいると、老ける。
乾燥していて、しかも日差しが強いので、肌には一番良くない環境である。
それにもかかわらず、ここの人たちは
「ちょっと太陽浴びてくる」などと言って、午後2時とか3時とかの一番紫外線の強い時間帯に日なたに寝ころがったりする。
一応日焼け止めは塗っているらしいのだが、やっぱり肌には良くないだろうよ、と思う。
50代を過ぎた女性のデコルテや腕をみると、紫外線でぼろぼろになっているのが分かる。
それでも焼き続けるのだ。
私は女優ではないので、それほど必死になって手袋や日傘や帽子を使ったりすることはない。日焼け止めを塗って肌を守ろうとはする。
サングラスは使う。袖の無い服でも太陽の下を歩ける。
ただ、ヨーロッパ人ほど堂々と紫外線に身体をさらすことはできない。
小麦色に焼けた肌というのはやはり健康的かつセクシーなので、みんな憧れるのだろう。
ジゼル・ブンチェンとか、道端ジェシカとかの肌を思い浮かべてほしい。あんな感じ。
しかし日本人の顔にはやはり白い透き通るような肌が合う。
舞妓さんとか究極ですけど。
この街で日傘に腕カバーに帽子といういでたちの日本人観光客を見るとやはり首をかしげたくはなるが、同時に、その努力に感心する。
ここまでして肌を守ろうとする民族はなかなかいないですねところで。
ま、私もやれるだけのことはやろうと思っている。
あー、でも、無理かなー。
面倒がりの性格がこういうところで出る…
日本から持ってきた日焼け止めがこっちの太陽に負けている気が、すでにしている。