Thursday 18 August 2011

ローマ・レポート 街路樹の枝切り

お盆が過ぎたので日本はそろそろ涼しくなってきたのだろうかと思ったらどうやらそうではないらしい。
この夏最高気温を記録しました、というニュースを見た。ふぅー。
ますます帰りたくなくなる。


ローマは本格的にすっからかんである。
先週末までにみんな旅立ってしまったからだ。


ローマには街路樹が多い。
たいていポプラや樫の木である。
多いだけではなく、大きい。何年前に植えられたのかは分からないが背の高い街路樹が茂っている。


そのまま茂ってしまっては通行の妨げとなる。
たとえば、信号が枝に隠れて見えなくなったりする。


というわけで時には枝の切り落としが必要となる。
ふだんの交通量を考えると、とても昼間にはできない。

そのため、人がいなくなるこの8月の休暇中を使い集中的に行われるらしい。

作業が始まる数日前には、赤と白のロープが歩道に、派手に張り巡らされていた。
しかも結構な距離である。

なんでそんなことをするのか、と思っていたら、ロープに紙切れがくっついている。

「枝を切り落とすから、下に駐車してたらあぶないよ」
と書いてあった。

うーむ。
なんという警告方法。

作業当日、朝8時ごろ、通りから「がががががが」と音が聞こえ始める。
歌声まで聞こえる。

興味深かったので外に出てみた。
怒っているのか、嬉しいのか、注意しているのか、歌っているのか、もうどうでもいいけど、とにかくおじさんたちが叫んでいた。

クレーン車にのって、すごい高いところの枝を、ばっさばっさ、と切り落とす。
下に誰がいようとお構いなしである。

通行人に注意を呼びかける人なんていない。
そんな担当は無いのだ。
歩く人が、注意して歩けばよいわけである。

しかもクレーンの先っちょで枝を切ってるおじさんをよく見ると、なんとヘルメットをかぶっていない。
どこまでいい加減なんだ。

ちなみにこの人たちはただの「作業員」であり、「庭師」とかではない。
樹の、どの部分の枝を切り落とすとバランスがいいとか、あまり気にしていないように見えた。
そりゃ切り落としすぎじゃないの、と気の毒に思えるほどに切り落とされた樹もあった。


ちなみにこの間、いきなり道路が片側封鎖された。
先に決まっていたことなのか、その日に決まったことなのかはわからないが、市の警察がやってきて交通整理をしていた。
そこに来る人たちは当然そんなこと知らなかったわけだから、車一台一台が、警察と話す羽目になる。
「木の枝を切り落とす作業をしていて、ここからさきは作業が終わるまで封鎖なのよ」
というのをいちいち説明している。

たちまち渋滞が起きる。
そもそも車の数が少ないので、まあそんな渋滞にはならなかったが、みんな「マンマ・ミーア」「しょうがないわね」と言いながら周り道をしていった。

近所の、おしゃべり好きのおじさんがとことこそこまで出て行って今度は警察と世間話を始めている。
ちなみにこのおじさん、住人いわく、経営しているはずの店では見かけたことが無い。
いつも妻と娘二人が店番をしている。

作業は2日かけて終わり。

おじさんもついにバカンスに出かけてしまい、しかも今日は日曜日ということで開いている店はほぼ無い。

お土産を探しに行くのは、明日にしよう。

ありがとうとカルボナーラ

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