いわゆる「独身貴族」と仕事をしたことがあるだろうか。
仕事をすると、私の経験では、以下の2つに分かれる。
1.とても楽
2.大変
30~40代の未婚男性は
A.体力
B.財力
C.時間
がある。
年齢的に、降ってくる仕事の量も多い。
プライドも高く、他人にお世話にならずに全部こなしたいというタイプの場合、一緒に組む人にまわす仕事の量が少ない。結果は1。とても楽。
2の、一緒に組むと大変、というのは多くの場合、「C.時間」が原因となる。あっちの時間に付き合わされるのだ。延々と会議を続けられたり、勤務時間外に仕事をさせられたりすると「おいおい、こっちはそんなに暇じゃないよ」と言いたくなる。家に待っている家族やケアすべき者が身近いないと、むしろ職場にいたほうが孤独が癒されるのだろう。彼らには、家族を持つ人たちのことが想像できない。
ただ、これからそういう人たちばかりが増えていったらこの国はどうなるだろう。
先日、ある同僚が趣味を尋ねられて「仕事」と答えているのを見てぞっとした。
「家族<仕事」という人(むしろ、パートナーは仕事、という人)が上に立つようになると、きっと全員がその人のペースに合わせなければいけなくなる。
下で働いているその人と、その家族が一緒に過ごす時間が減る。
その家で育つ子どもは寂しい思いをする。
大人というものはこういうものなのだと理解をする。
もし子どもが家庭というものを信頼しなくなったとしたら。
その子は10年、20年後に家庭を築くだろうか。
すべてはこうやって巡っていく。
だ か ら
フランスみたいに週35時間労働にしましょうよ~
そしたら仕事の生産性もあがるし
みんなの精神状態もよくなるし
平日の夜でも外出できるし
パートナーがいなくて寂しいという人も減るだろうし~
少子化にも歯止めがかかるかもしれないし~
…まあ、ありそうにないけど。
最初に出した「独身貴族」というのはあくまでも例です。
結婚していても「仕事>家族」という人はたくさんいるし、逆に、家族がいなくても「仕事はそこそこに」という人もたくさんいるし。
ただ、みんながプライベートな時間をたっぷり持つことができ、人とのつながりの中で心が満たされるような社会を作っていけたらいいなあと願う。
そのとき、その瞬間には仕事で成果をあげることがその人にとっては重要かもしれないけど、もっと長い目で見て、つまり長い人生の中でより意味を持つこととはどんなことか、それを考えてみるとおのずと見えてくるものがある。
そしてそういうことを考えるためには、まず「立ち止まって考える」ための(物理的&精神的)余裕が必要。
写真は、スティーブ・マックイーンと妻・ニール(1963年)。
この写真を見ると、とても幸せな気持ちになる。
Monday, 31 December 2012
お父さんの回復、12月の疲れ
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どこの国でも似たようなことを考えているんだな。msn.itの記事のタイトルを見てそう思った。タイトルは「結婚するのにいくらかかる」みたいな感じ。まだ数行しか読んでいないけど、メモとしてリンクと本文を貼り付けておく。 http://events.it.msn.com/money/a...
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