Friday, 18 January 2013

ご愁傷様でした

帰り道、自転車をこいでいたら電話が鳴った。
ポケットに入れていたので、イヤフォンをつけていても音が聞こえた。
すぐに止まって、息を切らしながら電話に出た。

修理に出していたハードディスクについて、電気屋からの電話だった。
曰く、
「データの修復は不可能」
「からっぽの状態ではあるが、内部の部品を交換するのなら1.5万円」
とのことだった。

チーン


という音が頭の右奥あたりで鳴った気がした。
分かってたんだよ、分かっちゃいたんだよ。
どうせデータが元には戻らないってこと。
修理代も高いってこと。

だけど、だけど…

そもそも電話に出たくは無かった。
認めるのが怖かったのだ。

そう、ちょうど、今日あたり彼氏にフラれることが分かっていながら彼からの電話に出たときの緊張感に近い。

「嗚呼、言ってくれるな、君よ」

と心の中で叫び続ける。

ともあれ、戻ってこないものは仕方が無い。
修理を希望するかどうか訊ねられたが、どうせまた壊れるのだろうと思って「いいです」と答えた。
これで2台目が壊れたのだ。

もう、いい。

持っているとつい頼ってしまう。
依存せずに生きていくことにする。

でも… はぁ…

Slaughterhouse-Five 読み終わった

 今朝、カート・ヴォネガットの"Slaughterhouse-Five"を読んでしまった。買ったのは2年前で、当時、読もうと試みても全然頭に入ってこなかったので放置していたものだった。しかし今回はスッと入っていけた。初めて読む作家はその書き方に慣れるまでの時間...