Saturday 24 September 2016

雨の朝に花束を

まったく、嫌になってしまうくらいに雨が降り続いた。
洗濯物が乾かないのはストレスだ。

先日、お彼岸の日の朝、雨の中、花を買いに行った。別に墓にお参りに行くわけではない。雨か…と思いながらもとりあえず出かけた。

駅前の花屋は木曜定休日と書いてあったような気もしたが、お彼岸の日に閉める花屋なんて、クリスマスに閉めるケーキ屋、とまではいかないかもしれないがそれくらいありそうにないと思った。

着いたのは11時ちょっと前で、おじさんが外に鉢を出しかけているところだった。

10時開店と思っていたけど、違ったか…と思いながらきいてみた。
「お店、11時からですか」
すると
「そうですけど、どうかしましたか」

花束が必要だということを伝えると作り始めてくれた。
予算はどのくらいか、誰へのものか、年齢は、どの花が好きか、どの色が好きか…などを聞きながら、慣れた手つきで束ねていく。

シンプルに、バラだけの花束にした。黄色にしてみた。
「雨が降ってるからきょうはいつものようには外に鉢を出せなくてね」と言うおじさん。

デリケートなものを扱う仕事をする人。
ああ、花のすべてを知っているんだろうなと思うと、すごく特別な職業のように思えた。
なんて素敵なんだろう。

ついでに、以前から気になっていたハイビスカスの鉢について色々尋ねてみたら、今買っても花を咲かせることはできるということだった。1つ買ったら、「これもう1つあげるよ」と言われた。思いがけずBuy 1 Get 1である。

育て方とか、家に何の植物があるかとか、色々なことについて話した。

「お彼岸なのに雨降っちゃって…花屋にとっては大事な日なのに。それで、ああきょうは店開けなくても良かったかな、と思ってたところにあなたがやってきたわけ。来てくれて良かった」

笑顔でこう言われて嬉しくないわけがない。
こちらこそありがとうございました、と言って店をあとにした。

こうやって、嬉しい気持ちをストレートに言葉にするだけで、自分だけではなくほかの人も幸せにすることができる。当たり前のようだけど、時々こうやって実感することがあると、しみじみと「やっぱり言葉にするべきだよな」と思う。

というわけでお互いに嬉しい朝になった。

ありがとうとカルボナーラ

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