暑かったけど出かけた。3月まで通っていた保育園で仲良しだった子の家族から「おうちに遊びにきませんか」という誘いがあり、行ってみたところ集合したのはなんと6家族。9人のクラスのうちの6家族だからもはやそこは保育園に限りなく等しい状態だった。
2017年4月から2018年3月までの一年間、それぞれの家族が、9人全員の成長を見守り続けた。全ての家族にとって「初めて行かせる/預ける保育園」であり、わずか0歳で子供達は親以外の人たちとほぼ1日を過ごした。試行錯誤、または四苦八苦、笑いあり涙ありの登園生活だったに違いないと我が家を振り返っても思う。そのせいか、お互いに共感できるところも多かったし、3月の別れはなおさら辛かった。そして見事に9人がまったく違う認可保育所に認定をもらい、離れ離れに新しい道を歩むこととなった。
年齢も職業も生まれも育ちも違う大人たち。こどもがいなかったらきっと会うことのなかったであろう大人たちがこうやって自然に顔を合わせる。
すべての大人がごく自然に、自分のこども以外を遠慮なく抱っこしたり頭を撫でたりして世話をしているという環境がとても心地よいときょうあらためて感じた。泣いている子がいれば「ほらほら」と言って近くにいる大人が相手をする。普段の(東京での)生活だとまずそんなことはないし、今の保育園でもそれほどの親しみはまだない。そして、それぞれの特徴や性格を全員がなんとなくではありながらも把握している。だってあれだけ毎日送り迎えで顔を合わせるわけだから。
こどもたちがお互いのことをどの程度覚えているかはよくわからないが、それでもやはりゼロ歳をともに生き抜いた仲間たちというのは貴重だと思う。
短い時間だったがとても満たされた気分で家に帰った。