「パルプ・フィクション」
まじかよ、と思って詳しく見ると、古い映画をこうやって映画館で上映するらしい。聞いたことはあったけど、そうか、パルプフィクションは古い「名作」にカテゴライズされるのか、「ふむ」と一呼吸おいた上で、自分の置かれた状況を冷静に考えた;
月曜
代休
子供は保育園
午前10時
一番好きな映画の一つ
特別料金
逃すわけにはいかない!
というわけで、最初にぼんやり立てていた予定(「歯医者に行こうか」とか「友達に会おうか」とか)を一気に頭の中から取り払い、何よりもパルプフィクションを優先させることにした。これ以上いいタイミングはないのだ。
パルプフィクションは大好きな映画の一つである。100回というと大げさかもしれないがそのくらい何回も見た。最初に見たときはVHSだったのではないかな?VHSの再生できるテレビに、ずっと入りっぱなしだった気がする。それをひたすらBGMのように流していた。おかげでセリフを一部暗記してしまったほど。
で、映画館で見た感想:
良すぎる。最初の、ハニーバニーが叫んだあとに音楽と共にタイトルが入ってくるところとか、ミアとヴィンセントの話とか昔の感情がそのままよみがえってきてだいぶ興奮した。とにかく音楽が久しぶりすぎて、もうこんないい映画ないよな〜うんうん、と思いながら思わず踊り出しそうだった。
DVDより断然良い、というかいろいろと気づかなかったことに気が付いた。そもそも久しぶりに見たので「あれ、ここってこんなんだったっけ」みたいなシーンもあったけど、それよりも細部に気が付くことが多かった。最初のレストランのシーンでも、ヴィンセントが歩いて行くのが写っているというのは知ってはいたけど、会話をよく聞いていると背景にジュールスとヴィンセントの会話が低く聞こえる。これはDVDだと気づかない。そして映画館で集中して3時間座っているというのはやはりしっかり映画に向き合っているので良い。家のDVDだと途中でお茶入れたり歯磨きしたり邪魔が入ったり小包が届いたり…と全然集中できない。
しっかし、やっぱいいよなパルプフィクションは。センスよすぎる。もう一回ちゃんと見ようと思った。