我が子はバイリンガルである。イタリア語と日本語のどちらも話せて、聞いて理解ができる。今の所、どちらの言語もバランスがとれていると思う。干渉が起きているようには見えない。言えることの範囲としてはやはり日本語のほうが広いかもしれない。というのは日常生活においては日本語話者と会う機会が圧倒的に多いし、なによりも保育園でのことばは日本語である。以前は保育園でイタリア語をしゃべって先生が「わかんなーい」と困る、ということがよくあったがここ半年くらいはそれがなくなり、パキっと使い分けるようになった。
どの言語でも言い間違いはあるのだが、最近かわいいと思ったイタリア語の、特に動詞の言い間違い(イタリア語が分かる人にしか面白くないとは思う)を忘れないうちにメモ:
・dico,dici,dice(言う)の原形がdireではなくdicereになる。
・va via(行ってしまう)の過去形がe' andato viaではなくva viatoになる
・pulisco,pulisci,pulisce(掃除する)の原形がpulireではなくpuliscereになる
・andare(行く)の三人称単数がvaではなくandaになる。"Dove anda?"など。
・l'autobus(バス)がlaptus
イタリア語は原形と、それ以外の形(二人称、三人称など)が全然違うものがたくさんある。たとえばdiceの原形がdireだとは習わない限り分からない。andareなんてもっとそうだ。誰がvado,vai,vaとandareが同じ動詞だと思うだろうか。
それでも、自然と身につけるとこういうことになってしまう。つまり、三人称、二人称あたりから原形を推測して自分で形をつくりあげる。だからVuoi dicere?とか言う。間違える姿を見ながらほとほと感心してしまう。私自身もイタリア語学習経験があるので興味深くて仕方ない。ほほー、と思いながら見ている。あまりにもかわいいのでそのままにしておきたいくらいである。
ちなみに日本語の言い間違いもいくつか:
・クロネコヤマト→くろやまとねこ
・きんぴら→ぴんぴら
・ふみきり→ふきみり(これはもう直ってしまった)
正しく直るとちょっと寂しいのが本当のところ。
Saturday, 6 July 2019
お父さんの回復、12月の疲れ
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