Thursday, 27 January 2022

「ごめん」をいつ言うか

 子が最近、「ごめんごめん」とすぐに謝る。

私は「そんなにいつも謝らなくていいんだよ、本当に悪いと思ったときでいいよ」と言った。

すると

子「ぼくはね、ごめんの練習をしてるんだよ。」

私「はぁ、なるほどね」

子「でも、本当に悪いと思ったときはごめんって言わないほうがいいよね」

私「なんで?ごめんっていうしかないでしょ」

子「だってさ、『ごめんじゃないでしょ!』っておとなは怒るから」


一瞬、言われたことがわからなかったのだが、考えてみればなるほどその通りである。本当に悪いこと(たとえばクラスメートを叩く、とか、物を投げる、とか)をしたときに「ごめん」と言われると、逆に怒(られ)る場合がある。

その場合の「ごめんじゃないでしょ」というのは、「そんな呑気なこと言ってる場合じゃ無いでしょ」「悪いとわかっているんだったらやらなきゃいいでしょ」という意味だ。

いっぽうで、「あやまりなさい」とか「ごめんて言わなきゃだめでしょ」という場合もある。

これが子にとっては板挟み的な状況なのだろう。「だったら何と言えばいいのか」と思うのももっともである。

やったことの悪さ程度によりごめんの響きが変わる。

こどもの視点は面白い。まったく気づかなかったことに気づかさせてくれる。

Slaughterhouse-Five 読み終わった

 今朝、カート・ヴォネガットの"Slaughterhouse-Five"を読んでしまった。買ったのは2年前で、当時、読もうと試みても全然頭に入ってこなかったので放置していたものだった。しかし今回はスッと入っていけた。初めて読む作家はその書き方に慣れるまでの時間...