Thursday, 15 August 2024

イタリアで5歳の女の子に会う

5歳の女の子に会う機会があった。自分に子供がいると、ほかの国での子どもの様子はとても気になる。どのようなしつけをうけているか。どんなものを、何時ごろに食べているか。何をつかってどんな遊びをするのか。

ままごとセットがあったので、拝見させてもらう。だいたいどこの国でも似たようなつくりをしているなと思った。しかしながら驚いたことがある。


なんと、パスタがあった。あたり前といえばそれまでなのだがこれには妙に感心してしまった。なるほど、ところ変われば、というやつだ。私がやたら感心しているとその女の子が「冷蔵庫にsugoもあるよ」という。sugoというのはトマトソースのこと。写真の、奥の缶がそれ。


スパゲッティもあるけど、オレッキェッテもある。とてもよくできている。オレッキェッテというのは耳みたいなパスタのこと。(orecchioは耳のこと。)
日本では一般的ではないのでこれを見たらたぶんポテトチップスに思うかもしれない。
起き上がると目が開く、あのおなじみの人形もあった。名前は「エミリー」らしい。
外にエミリーを連れて出るときはベビーカーつき。もっと横にしてあげなくていいのか、と言われると「横になると寝ちゃうから、起きておくにはこっちがいい」そうだ。

壁には、保育園で作ってきたであろうザリガニ?が貼ってあった。

エミリーの髪をといてあげたり、プラスチックのコップでみんなに飲み物を準備してくれたり(もちろんなにも入っていない)、5歳の女の子がやることをやって遊んでいた。

ものすごくかわいい女の子で、これはイタリア人だからそう思うのか、これが普通なのかわからない。ピアスをしていて、白いワンピースを着ている。

ちなみに、外国語でこどもに話しかけるのはとても難しい。あちらにフィルターがないので双方に「言ってることがわからない」状況が生じる。こういうことを言っているのだろう、と予測したりする力が大人よりも低い。こちらが発する語はそのまんま受け取られるので、すこしでも発音が間違っていたりすると「?」となる。

母語であっても、子どもに話しかけるのはそもそも難しいし苦手な人はたくさんいるはず。母語が違っても5歳は5歳なので、きわめてやさしい話し方で接する必要がある。これが自然と外国語で出てくるためにはその外国語で子育てをした経験でもないとなかなか難しい。少なくとも私の場合は大きな戸惑いがある。

自分の発話はさておき、こどもが話す外国語をきくのはとても興味深い。たまらなくかわいい。つたなさが、なんともいえない。日本語だってそうだけど、外国語だとよけいに。


みんなでカルボナーラを食べました。自家製グアンチャーレ(肉)と卵が使ってあった。
     

5歳の子は、食べることに集中せず、おばあちゃんに「あーん」としてもらってようやく食べていた。どの国も、似たようなものだ。


お父さんの回復、12月の疲れ

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