ふつうの土日だった。その前の土曜は仕事だし、今週の土曜も仕事なので、待ちに待った、かつ、ふつうの土曜日だった。しかし朝から雨。合気道の朝稽古に行くつもりで前日から道着の準備までしていたというのにこんなに残念なことはないなと思った。雨のときはいかなくてよいと最初から決めていたので迷うはずはなかったのだが、迷いが消えない。6時が近づくと雨が少し弱まったように感じた。ちょうどインターネットで、ミッション・インポッシブルの公開のニュースを見ていた。トム・クルーズがインタビューに答えている。どんだけすごいんだこの人は、と思いながら見ていて、ふと雨ごときで稽古をあきらめようとしている自分を考えたら「いやこんなことしてる場合じゃないな」と思ってわずか5分のあいだに準備をして家を飛び出した。間に合わないかもしれない、というくらいのギリギリである。
行ってみたら結構人がいて、そうか、雨なんて関係ないんだな、と思った。そしてやっぱり行ってよかった。稽古で汗をかいたら実際のところ雨なんて関係ない。そして、いつも思うけど、家のなかから見る雨と、実際に外に出てみて感じる雨は結構違うことが多い。
土曜はその後も雨で、夕方になってようやくあがった。家族でプールに行った。こどもがプールの半分を泳げるようになっている。驚きだ。フォームはできていなくてまさに「自由」形なのだが、それでも、おぼれることなくゆっくり前に進んでいる。「ぼくね、言われないほうができるんだよ」。そうだよな、なんでもそうだよな。きびしく言わないほうがすすんでやるのかもしれない。
日曜は朝から美容院。昼は家族でいつものように食べて、わたしは図書館へ。これがいちばん落ち着く。図書館に行かないと私は飢えてしまう。図書館でおそらく文春が手に入らないことが見込まれていたので、だいたいの記事は美容院で読んでおいた。そしてやっぱり図書館では誰かに読まれていて手元にまわってくることはなかった。
それで、借りてきた学研まんが『世界の歴史 4』を夜にパラパラと読んでみた。「カノッサの屈辱」は、名前は知っていたけどなるほどそういうことだったのかとまんがではじめて知った。やっぱり歴史はまんがが面白い。
さて、月曜日。仕事がんばろう。雨が降りそう。