きのう。初夏の東京を歩いた。と言っても仕事で。散歩の規模ではなく、たいへんな距離を歩く。今までに3回参加したことがあり、諦めることなくほぼすべてのコースを達成していた。しかし昨日は半分行くかどうかというところで腰が痛くなってきた。歩きっぱなしも座りっぱなしも腰によくない、という医師のことばを思い出した。それで、座れるところでは1分でも良いから座ることにした。
こともあろうか途中で道に迷った。これがとどめだった。座っているどころではない。どうにかして自分の現在地を突き止めないと。いろんな人に道を尋ねた。難しかった。これが誰かと一緒だったらどんなによかっただろう、と思った。1人で迷子になるという経験を久しぶりにした。心細いことこの上なく、だんだん泣きそうになった。
天気はちょうどよく、暑くも寒くもない。曇り空だけどさわやか。
東京駅前を歩いてみたら、写真をとってくださいと頼まれた。60代くらいの集団。どちらからですか、と尋ねると「いろんなところから。名古屋、茨城…」と。浮かれ気分のおじちゃんたち。
お昼ごろに御茶ノ水に到達する予定だったので、お昼を食べる場所は決めていた。というのも御茶ノ水は、長年、定期的に通院で来ているので、知っている店もいくつかある。オフィス・ワーカーに混じって冷やし坦々麺を食べた。疲れているせいか、いつもより特別に美味しく感じられた。本来ならこのあと、歩いて最初の集合場所まで戻る予定だったが、諦めて電車に乗った。歳とったなあと感じた。