思い出しながらレビュー、行ってみようか。
5月3日。
Hくんに誘われて寿司を食べに行った。なんと三ノ輪まで。
みのわ、というところがどこにあるのかも知らなかった。
上野の2つ先、だという。
地下鉄を乗り継ぎ、たどり着くまでに結局1時間はかかった。
その間、内田樹先生の「1人では 生きられないのも 芸のうち」を読み始める。
待ち合わせがちっともうまくいかず、結局店に着いたのは待ち合わせ時刻から40分も過ぎたときだった。
そもそも4人もいるのに、何番の出口で会うか決めていなかった。
美味しい寿司だった。やわらかすぎる感じがしたのだが寿司というものはそもそもああいうものなのかもしれない。
だいぶおなか一杯になって、六本木へ。
ここでもう1人の友達と合流。
音楽をきく。有名な「フェスタ」らしいが、いったい何の音楽をやっているのか分からず。
席にも座れず。
そのまま六本木ヒルズ内にあるユナイテッドアローズやZARAをうろうろして、新宿へ。
パフェを食べにいったはずだったのだが、待ち時間40分と言われてあきらめて店をあとにした。
下の階にあるコニカミノルタプラザにて写真の展示を見て、帰る。
この時点ですごい雨が降っていた。
家に帰ってから何をしたのかは覚えていない。
たぶんサラダを作って食べたんじゃなかったかな。
5月4日。
朝から上野動物園へ。
この日は、年に数回ある無料開放日のうちのひとつだ。
3年前に行ったことがある。その時はスムーズに入ることができたし、人もそんなに多くなかった。
なのに今年の混み方は異常だった。
そもそも、入り口がなにやら分けられていて、なんだろうと思ったら
「パンダを見る人の列」と「パンダを見ない人の列」だった。
そういえば最近来日したばかりだったのだ、パンダくんは。
パンダを見るためだけに列を成す人々を見ながら、いろいろと考えさせられる。
この前までいたパンダとやはり異なるのだろうか。
ほかの動物だって十分かわいいではないか。
なのにどうしてパンダだけ一番人気なのだろうか。
結局のところ、京王百貨店の「ガトーフェスタ・ハラダ」にできる列と同じなのである。
みんな買うから、買う。
みんなが美味しいって言うから。
パンダも、みんな見るから、見る。
みんながかわいいって言うから。
話題になっているものや場所に対してお金と時間を費やすことによって、自分もその話題に参加できる。
客観的に自分を観察してみて、惨めだと思わないのだろうか。
なるべくならみんなと同じことをしたくない、という本能のようなものが生理的に備わっている私にとってはああいう行動は理解し難いのだ。
上野の西洋美術館だって同じだ。
本当にレンブラントを理解しようとしてあの列に並ぶ人は半数に満たないのではないか。
中に入ってみれば分かる。
1度、マリーアントワネットの展示に行ったことがあるが、おばちゃんたちが弾丸のごとく動き回り、不快度数は満員電車のそれを越えていた。
重要なのは「レンブラントを見た」という事実なのである。
「あれは綺麗だわよ。」と、これで近所のおばちゃんに語れるのである。
とは言うものの、世の中のたいていのものはそういう考えで成り立っている。
今回、動物園は混んでいたのだがそのなかでも注目すべきおもしろいものがあった。
「ハシビロコウ」という鳥である。
見たらびっくりしますよ、これ。
みんなその目の前に現れた、まるでマンガから飛び出してきたかのようないでたちに
「わ、なんだこれ!」
と驚いていた。
頭とくちばしが異様にでかい。
ディズニーの、ふしぎの国のアリスにこんなのいなかったっけ、と思った。
飛ぶ姿がかっこいい。鳥というものは飛べばそりゃみんなかっこいいだろうけどこのハシビロコウは、物怖じしない、堂々と、ゆっくりとしている感じが特にかっこいいのだ。
おうちに帰って、夕方からプールに行ったと思う。
5月5日。
友人Aの家におじゃまする。
だんなさんと、娘(0歳)と一緒に郊外に住んでいる。
娘がかわいかった。
中に何か入っているんじゃないかと思うくらいほっぺがぷくぷくしていた。
ほっぺだけじゃない、腕も、脚も、全部ぷくぷくのぷにぷにだった。
おもしろいなあ赤ちゃんは。
3頭身くらいなのだ。
キティちゃんとか、ミッフィーとか、いわゆる「かわいい」ものについて考えてみると、やはり2~3等身である。頭が大きくて手脚が短い。そして全体的にちっちゃい。
さらなる必要条件として「無邪気」であること。
何の魂胆も持っていなくて、何もたくらんでいないこと。
つまり「邪気」が無いこと。
私は武器も持ってませんし、あなたに危害を加えることはありませんよ、というメッセージがあのまなこから受け取れる。
それが目に見えるとこちらは安心感を得るのだ。
大人になっちゃうともう無理ですね。
もはや我々は邪気だらけですからね。
ところで、前の日に作ったパウンドケーキをおみやげに持っていった。
お昼にはトマトで煮込んだハンバーグと茹で野菜、きのこのマリネとサラダ、赤ワインをごちそうになった。
そしてこどもの日パイ。美味しかった!
5月6日。
仕事再開。
担当している全クラス分の連休中の宿題を回収、点検、返却をする。
授業は3つしかないのに、くたくたに疲れきった。
家に帰って、アサリのパスタ。
リングイネもスパゲッティもうちになかったので、バヴェッテを使った。
どういうパスタかというと、リングイネよりやや厚い。
とても美味しかった。
ワインは久しぶりにGAVI。やっぱり断然美味しい。
内田樹先生の本を読んでいたらどうしても小津が見たくなって「秋刀魚の味」を見た。
素敵だあ、このおじ様方。
5月7日。
やや肌寒い。
と思ったら午前中雨が降った。
3時頃に仕事を終える。
お昼ごはんは結局食べる時間が無かった。
今日も宿題チェックに追われる。
うちに帰って今日はえびのパスタ。
これまたバヴェッテを使った。
映画もみたかったしお菓子作りたかったけどなんだか本当に疲れきっていた。
寝る前のストレッチさえサボってしまうくらいに疲れている。
そういえば平日はいつもこんな感じだった。そうだった。