ほんの数泊でも、そしてお金と時間と手間がかかっても、少しだけ日常を脱することの意義は大きい。これまで何度もそのことを実感している。日々のゴタゴタから解放されて日常を少し客観的に見つめる機会になる。ゴタゴタと言っても、実際は大したことないのだ。詳しく説明しようと思っても、あれ、何がゴタゴタしてるんだっけと思い出せないくらいの、きわめて些末な日々の出来事である。些末な問題の連続。
子どもは祖父母に会えることが嬉しくて仕方ないらしく、飛行機が着陸してからも窓からずっと「おじいちゃんおばあちゃんみえる?」と言い続けていた。そして飛行機を降りてからゲートに向かうまで笑いが止まらずにいた。そのワクワクっぷりが想像以上で、少し驚いた。そうか、そんなに嬉しかったのか。今は庭をのびのびと駆け回っている。
やるべき仕事をひとつ持ってきたのでこれをさっさと片付けることにする。