Saturday 19 October 2019

ヨークシャー・ティーの季節

かれこれ10年以上、ありとあらゆるものに対する志向と思考を、ほぼ無意識のうちにヨーロッパ、とりわけイタリアに影響されながら生きている。自分でもこんなことになるとは思っていなかった。

そんな私にも確実に残っている「イギリスっぽさ」がある。


紅茶だ。


この程度のことで「ぽい」と呼んでいいのかどうか、とも思うが、ほぼ身体的なリズムとして確実に染み付いている。みなさん、朝起きて飲むものは何ですか。私は、年間の半分以上は紅茶を飲む。それも「ヨークシャー・ティー」を。つめたいコーヒーを作るのがだいたい6月〜9月だとすると、それ以外は毎日ヨークシャー・ティー。少し涼しくなってくると注文する。ブログを参考にさかのぼると、2013年に久しぶりにヨークシャー・ティーを手に入れたと書いている。2015年にも同じようなことを書いている。どちらも11月のはじめ。

2013年ごろは成城石井で買えたようだ。なんと400円未満で。それから取り扱いがなくなり、途方にくれて模索を続けていたがアマゾンで安定して買えるようになった。400円未満だったことを考えると値段はだいぶ上がるが、高いと思わないことにした。

で、今年も、先日、イギリスから箱が届いた。ロイヤル・メールのロゴが入っている。パッケージも極めて適当な感じで、箱自体がたいへん弱々しい。そしてビニールのパッケージを開けると紅茶のこまかい粉がパラパラと落ちてくる。この適当かつ雑な感じが私には心地よい。

日本とイギリスでは水の種類も違うので味もたぶん違うのだが、まあいいのです。

この季節のヨークシャー・ティー到着は、あっという間に過ぎ去った2004年から2005年にかけてのイギリス滞在を思い出す、毎年のささやかな恒例行事となっている。

貧しくて、心細くて、何も知らなかった21歳のわたし。今思い出すと涙が出そうになる。もし会えたならぎゅっと抱きしめてあげたい。「大丈夫だよ」と一言言ってあげたい。「そのままでいいんだよ」と。

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子の友人一家に誘われて、川崎にある生田緑地に行ってきた。ずーっと前にプラネタリウムに行ったことがあったので、もしかしてあの場所かなと想像できた。日本民家園というのがあってこれが面白かった。その、かつてプラネタリウムに行った時に入り口だけは見たことがあったけど実際はそのずっと奥まで...