Monday, 8 September 2025

Never Let Me Go

夏休みの間ずっと読んでいた"Never Let Me Go"をやっと読み終えた。カズオ・イシグロの名作。
もしかすると長編を英語で読んだのは初めてかもしれない。20章以上あるので、1日1章読めればいいかなと思って読んだ。読んだ直後の、今の気分は、うーん、たいへん暗い。そういう話なので仕方ない。いくつか私がわかっていなかったことを、さっき検索してみたら、そういうことだったのかと判明して余計に暗い。架空の世界の話なので、想像しながら読まないといけない。そして英語なので、はっきりわかっていないまま読み進める箇所がある。これはカギなのだが"complete"という語="die"であったことを読んだあとに知って、愕然となった。読みながら「これはあとで日本語訳を読もう」と思う箇所がいくつかあった。

Kindleで読んだので、本の厚さとしてどれくらいだったのかわからない。それでもあきらめずに読めたのは、英語が簡単だということ。難しい単語はほとんどないし、文が短いので読みやすかった。主人公の幼少期から語り始められるので、もしかすると言葉遣いも平易かもしれない。

話自体も面白いが、状況が曖昧にしかわからないのと、現実にはあり得ない物語なので共感しにくいところはある。あまり感情というものが出てこない印象。登場人物が怒ったり泣いたりする場面はあるけど、唐突な感じがする。怒るに至るまでの感情がわからない。主人公目線で書いてあるからかもしれないし、あえて抑え気味なのかもしれないし、もっとあり得るのは私が英語の読書に慣れていないせいかもしれない。そうであっても、この本を読んだことある誰かと語りたい気分。

英国に行ったことがあると余計に想像ができるので良いです。空気の感じとかつかめるかも。

夏の間にがっつり読書を、と思っていたのでNever Let Me Goに出会えてこの夏はよかった。これでカズオ・イシグロは読めるとわかったのでほかのものも読んでみたいと思っている。

Never Let Me Go

夏休みの間ずっと読んでいた"Never Let Me Go"をやっと読み終えた。カズオ・イシグロの名作。 もしかすると長編を英語で読んだのは初めてかもしれない。20章以上あるので、1日1章読めればいいかなと思って読んだ。読んだ直後の、今の気分は、うーん、たいへ...