投資、という言葉を時々聞く。金融のニュースじゃなくて、「自分への投資」というやつだ。
読書は自分への投資だから、借りるのではなく買って読むべきだ、と、以前何かで読んだ。
高い化粧品を使っている友達が、以前、自分のブログに「これは将来の自分の肌への投資だから」と書いていた。
今日、おじちゃんのブログを読んでいたら「身体への投資」というテーマで書かれていた。
全部、なるほどと思う。そして、お金って一体なんだろうな、と考える。私は比較的、節約をしてつつましい生活を送る家庭で育った。贅沢はなるべく避けるような文化の中で育った。家族だけではなくて、地域的に見てそういう文化があった。だから、金銭感覚についてさほど気にすることはなかった。人と少し違う、と気づいたのは東京で暮らすようになってからだ。人々の生活水準が違う。土地の値段が違う。お金も、時間も、流れ方が違う。まるで異国であるこの場所で、金銭感覚に違和感を感じないわけにはいかなかった。
自分で稼ぐようになるとさらに変わってくる。つまり「自分に投資」の余裕も出てくる。ただしそれが自分への投資なのか、ただ使いたいだけなのか、そこのラインが自分でもわからなくなるときがある。自分で稼ぐようになって3年目の今、ちょうどいい地点に立てているのではないかと思う。
やはり現在の自立は、今までの生活で身につけられたある程度の堅実さに負うところがあると思う。将来を心配しているというわけではないが、その先を見ることなくバンバン使いまくることは、どうしてもできない。
それで、だ。
イタリアにいると、さらに「お金って一体」と思えてくる。本当に紙切れくらいにしか見えてないんじゃないかと思うときがある。お金を使うことに対して日本人が抱く「ためらい」というものがない。一般的な、「ためらい」。あるいは「こだわり」。
前から思っていたのだが、日本でカフェに入るときは、たいてい値段がわかった上で入る。コーヒー一杯いくらなのか。だけどここでは、あまり気になる事項ではない。値段の表っていうものがそもそも存在しない。広告だってもちろん存在するが、日本ほど派手ではない気がする。
問題は自分がしてもらったサービスが、お金を払う価値のあるものだったかどうかだ。(ひどいサービスに対して「払えない」とすっぱり言い切ることもありうる。)細かい値段は、どうでもいいらしい。
その証拠に、スーパーの店員はおつりを簡単に間違える。いや、間違えていないときもある。1セント単位になると、わざわざとって出すのがもはや面倒らしくて、くれない時がある。この前も、おつりが1.1ユーロだったはずなのに1ユーロしかくれなかったので一応言ってみたら、軽く笑って1セントのおつりをくれた。「やっぱ日本人は細かいな」と思っていたに違いない。そういう感じの笑みだった。
そういうところはきちっとしてほしい、と思うあたりは、やはり日本人である。
先日イタリア人の友達の話で:
「たとえば100円の品物を買って、全部1円玉×100枚で払ったとしたら、日本人の店員は全部カウントするか」
これを試してみたい、と言っていた。
そんな冗談だろ、追い返されるに違いないよ、と言う別の友達に対して私は
「いや、本当に数えるんじゃないかな…」と答えた。
だって、日本人のコンビニの店員がそれで「出直してきてください」なんてことを言うとは思えない。
時間がかかっても数える気がする。200枚だって数えると思う。
イタリアだったらまず無い、と友達は言っていた。
みなさんはどう思いますか。
むしろ、一緒に試してみたい人はいますか。
Monday, 3 August 2009
海に行った
肌の話の次は、海です。 月曜に行くはずが、前日の夜が遅かったせいで起きたのが遅く、では明日こそ、という話だったはずが、案の定この日(13日火曜)も男たちは10時ごろ起きてきた。(ちなみに私は毎日6時〜7時には起きています。)諦めそうになっていたので、遅くても行こうと私は言った。と...
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