あなたは、仕事が終わり、疲れて家に帰ってくる。
ふと携帯を見ると友人からの着信。
飲みに行こうという誘いだ。
電車で15分ぐらいの距離。
さて、こんなとき、あなただったらどうするだろう。
フットワーク軽く、人と話すことが好きで、翌日の仕事のことは心配なく飲める人だったらすぐ出て行くかもしれない。
いっぽう、疲れているし、家で休みたいし、翌日の仕事のことを優先させようという人もいるだろう。
冒頭の話はつい2日前、自分に起きたことである。
実は、ここ最近の私は後者のほうに近い。
仕事柄というのもあるが、夜は10時ぐらいに寝て、翌日の体調を優先させる。
しかしながらその夜、私は迷わず家を飛び出した。
自分の状況を差し置いてでも会いたい友人だったからである。
相変わらずエネルギーにあふれ、前向きで、10代のようなまなざしをしている。
学生時代、あるいは大学を出てすぐの頃は、会う相手を選ぶことはほとんど無かった。
「同窓」というだけで、会う理由になった。
それが、卒業してこれだけの歳月が経過すると、だんだんと会う相手を選ぶようになる。
無意識に。
それだけ時間が貴重なものとなっているわけだ。
さて。
「疲れていても会いたいと思わせる」人というのはどういう人だろうか。
おそらく:
①ポジティブな人
愚痴の言い合いは、職場の同僚どうしでやれば十分。
②遠慮し過ぎない人
社会人になると急に「踏み込んではいけない領域」みたいなものができてしまって、心理的距離感を置いてしまう場合がある。私の場合これは女性の友達との間に生じることが多い。
③「思い出話」以外のことも話せる人
例えば私はあまり中・高校時代の友人に会わないし同窓会に行かない。
地理的に遠いし、そもそも友人が少なかったというのもある。
ただ、話す内容が思い出話ばかりだとつまらない。
ところで、リリー・フランキーの名言に
女友達同士だと同情しあうことはあっても、向上しあうことはないよね。
というのがあるらしい。
いやはや、私はこれぞまさに名言だと思っています。
「女の集団」は私がとにかく苦手とするものの一つである。
出てくるトピックもだいたい決まっている。
誰かが言ったことに対して、極端なほどに「ね~」とか「え~」とか「うんうん」とか、その場の全員が同調するあの空気(分かりますよね)が、私には耐え難い。牽制しあっているというか。
3,4人ならいいんだけど。
話は戻って:
この友人と会うと、とても気持ちが明るくなり、前向きになれる。
仕事にプライドを持ち、常に前進している。
学生の頃と同じフランクさを保っていて、変な遠慮がないのでこっちも居心地がいい。
仕事柄かもしれないが、色々な話題で盛り上がれる。
短い時間だったが、疲れも吹っ飛ぶくらいに楽しかった。
この前向きさを私も身に着けたいものだなと思った。