Thursday 15 August 2013

イタリア人の開店・閉店

帰国後の体内時計は順調のようだ。

帰国後2日目だが、時差ぼけ回避のため生活時間を無理やりこちらに合わせている。
いつもは、帰国したばかりの日は、(疲れの)勢いで、日中に睡眠をとりすぎてしまうため、夜は全然眠れずに朝4時ごろまで平気で起きていたりする。
当然ながらその翌日からも夜に眠れない。
一週間は悪循環が続く。

しかし昨日は、昼に2時間ぐらいしか寝ないようにした。
そして夜は1時には寝た。
今日は(暑いのもあって)8時AMには目が覚めた。
日本で目覚める第一日目の朝。順調である。

ふと、「これがローマだったら…」と思った。
朝はとにかく涼しい。
いや、昼でも、日陰にいる限りは涼しい。
日差しが強烈、というだけなので、汗をかくこともほぼ無い。
家でエアコンが必要なことはまずない。

それで、本題はここから:

ローマだったら朝起きてすぐにバールにいけるのに、と思った。
カプチーノとコルネットを注文する。
あわせて1.6ユーロ。200円未満。
こんな感じ。↓
東京だったら合わせて500円越える。
どうしてスターバックスがイタリアに進出できないのか。
その理由は説明するまでも無いだろう。

どんなバールも、朝は7時ごろから開いているのだ。
もしかしたら7時前かもしれない。
仕事に行く人たちは間違いなくバールに立ち寄れる。

もう一つ早く開店するのが、スーパーマーケット。
7時半~8時半に開店するのが標準のスーパー。

東京は何でも便利だとは思うけれど、店の開く時間はイタリアより断然遅い。
カフェだって7時に開いているところは、私の行動範囲には少ない。

スーパーも10時開店が多い。
行きたいと思うパン屋も8時開店なので、7時半に家を出る私には遅すぎる。

イタリア人はとにかく働かないというイメージが(世界
中で)共有されている―まあ、事実なんだけど―が、朝の開業に至っては、働き者な印象を受ける。

バールで働く人々の手際(手さばき?)の良さといったら!
しかもローカルな店ほど、来店するのはおなじみの客ばかり。
いつもの注文内容を既に覚えてしまっているので、顔を見るなり"Un cappuccio?(カプチーノでしょ?)"と言う。
日本のカフェにいる、偽の愛想をふりまくお姉ちゃんたちとはだいぶ違う。

おっと、話が脱線した。

ただし、イタリアのバールやスーパーが閉まるのは東京より2~3時間早い。
8時PMにはたいていの店が閉まる。

彼らにも友人や家族と過ごすための時間がある。
仕事でSocial Lifeを犠牲にはしない。

夜に開くのは、飲食店が中心。
ただこの飲食店も夜中12時~1時ごろには閉まる。
というか、閉めなきゃいけないという法律があるらしい。
何時だったか忘れたけど…。
「朝までやってます」を看板に出して売りにする店が、まず無い。できないのだ。

東京は、8時過ぎに会社を出るという人がいっぱいいる。
だから、8時にスーパーが閉まっていては困るわけだ。
当然ながら、開店時間も遅くなる。

ただ、勤めに出ている東京人の起床時間と朝ごはんの時間って何時ぐらいだろうか。
7時前という人は少なくないと思う。
なぜなら、それだけ通勤に時間を要するから。
郊外から2時間かけて都心部へ出勤する人なんて、全然珍しくないだろう。

ここがまたローマとは違うところ。
1時間以上かけて出勤するのはあまり無い。

つまり:
・朝、バールやカフェを利用する時間帯は東京もローマもあまり変わらない。
・だけど、ローマは開店が早くて閉店も早い。東京は開店が遅くて閉店も遅い。

生活の「循環」として2者を比べたとき、どっちが合理的だろうか。
などと問うたところでどうしようもないのだが、私は

結論:「東京人はもっと早く仕事を切り上げるべき」

だと思う。
平日にSocial Lifeを持てないことがどれだけ「人間としての質」を低下させていることか。
平日に友人と会う暇が取れないということはつまり週末しか時間と余裕がない。
週末というのは月に4回しかない。
会える人たちが限られるのは当然なのである。
そもそも週末は、たまった疲れを取るのに一人の時間も必要だし。

とかなんとか書いている間に10時になった。
近くのスーパーも開いた頃だ。
今日も暑いなあ。

ありがとうとカルボナーラ

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