Monday 6 October 2014

東京に台風

台風なので仕事を休むことにした。
本来休みだったはずの土曜に出勤しなければならなかったので、その分の振替休日をきょうとることにした。
突然舞い込んだ平日休み。
だが、電車の動き方?がよくないのであまりウロウロはできない。

九州出身の私にすれば、これを台風と呼び学校が休みになるのは、あまい、と思う。
今、避難勧告の出ている地域は別だろうけど。
ただ、ここ東京都心のこの状況を「ピーク」と呼ぶのか?
風さえ吹いていないのに?
今のところこれはただの大雨である。

上京して10年以上が経つが、そもそも台風らしい台風を経験したのは1回か2回ぐらいである。
九州は、もっと、どっかーん、て、大きいのがくる。
小学生の記憶だから、勝手に脚色されている部分もあるかもしれない。

だけど、そもそも台風の来る直前の様子から違う。
生暖かい風がふく。
登下校中の女の子のスカートがふわーっとまいあがる。
空の色が、へんになる。
台風のにおいがする。

家に帰ると、保存食になりそうなチョコチップパンとか食パンが買って備えてある。
ラジオと、懐中電灯と、ろうそくが準備してある。

小学生でも、台風の接近を肌で感じる。
普段と様子が違うので私たちきょうだいはワクワクしていた。
不謹慎だと父親に怒鳴られた。

父親は、家の瓦に網をかぶせる。
祖父母が、縁側の窓に戸をつける。
シャッターじゃなくて、木製の戸で窓を保護する。
花や植木を家の玄関に入れる。

台風が来たら、絶対に家の外に出てはいけない。
もう、それは、絶対に。
家が壊れるんじゃないかというぐらいの風がふく。
だって、本当に色々なものが飛んでくるから。
停電もする。
小型ラジオが大活躍する。

翌日学校で台風どうだったかという話になると「瓦全部飛んだ」とか「工事中の家から便器が飛んできた」とか言ってるクラスメートがいる。

もう、一大イベントなのである。
だから、台風なのに外に出て写真とってるとか、外の様子を見に出ているとか、ニュースで聞くたびに家族と「どんだけバカなんだろうか」という話になる。
自然の力を、なめているよね、と。

東京で台風となると、交通機関を含めて周りはこれでもかというほどの大騒ぎになる。
しかし結果的に被害が出るのはその周りの地域だけで、東京都心が台風により大打撃を受けるということはまず無い。
そんなものだ。

雪国出身の人たちが、東京で大雪が降ったときに「備えが全然できていない」とか「歩き方が下手」とか言うのが、少し分かる気がする。

さて、この平日休みという恩恵にありがたくあずかることとしよう。

ありがとうとカルボナーラ

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