ここ数年は頻繁に作品が出版されるので、読み手としては嬉しい限り。村上春樹を読んで以来、まったくもってほかの作家の書いたものを手に取らなくなってしまった。ほかの作家の作品と言っても、日本語の書籍。
つまり、村上春樹を読むようになってからの変化は2つ。
①村上さん以外読まなくなってしまった
②洋書をよく読むようになった
おかげで本棚にはだいぶ洋書が増えた。
でも、どうしてだろう?
文体が心地よいからかもしれない、と思う。村上さんの書く文章は、日本語ではあるがとてもシンプルですっきりしていて、主語と述語がはっきり分かる。その文体が、英語と似ているからかもしれない。ほかの作家の書いたものをここ数年読んでいないので、一概には言えないけど。これに慣れてしまうと、英語のほうが読んでいて心地よく感じられるようになる。
話変わって、先日、東京都の高校生による書道展を見に行きました。
毎年行っているのですが、やはり今年もすごかった。だいぶ練習を積み重ねたのだろうなと思う。
何事も、稽古がすべてだ。くり返し、鍛錬を重ねること。そうすると、できなかったことができるようになってくる。想像以上にシンプルなのだ。繰り返す。「稽古を続けると、できなかったことができるようになる」。才能ももちろん関係ある。だけど努力で補える部分は相当大きいと信じている。
少し痛いこと、苦しいことでも避けようとせず、乗り越えられるかどうかは人間の器の大きさに関わってくる。