Monday 23 November 2015

財布が直った

この3連休、これといったことはしてない。だけど不思議とお金は使うものだなあと通帳の記入をして思った。何に必要かと言えば、生活に必要なものにお金が必要。洗剤とか、ティシュペーパーとか、トマトとか、小麦粉とか。快適に暮らすための数々のものにお金が要る。無駄遣いしているつもりは決して無いが、財布から千円札が次々に飛んで行く感じがする。

財布。

今日はひとつ、嬉しいことがあった。

修理された財布が戻って来たのだ。財布が壊れたのはかれこれ2年以上前になる。ファスナーの部分が閉まらなくなってしまった。修理してくれそうないくつかの店に持って行くと、ファスナーの全体交換には1万円近くかかります、と言われた。1万円もかかるのなら、新しい財布を買ったほうがいいと思って、だいぶ吟味した結果新しい財布を買った。

それから2年。

数週間前、家の片付けと掃除をしていた時にまたその財布が目に入った。また別の店に見積もってもらおうと思って持っていってみた。別に今の財布が嫌な訳ではない。だけど、やっぱり、前の財布の方が良い。例えば手触りとか。

スライダー交換なら3000円、ファスナー全体交換なら9000円と言われた。やはり以前と同じである。しかし9000円払ってでも修理してほしいと思ってそのまま預けて行った。

どうしてここまでこだわるのか。

この財布を買ったのは今から10年以上前。イギリスの、湖水地方で買った。ブランドものではない。革製品が売ってある、小さな店だった。財布も小さい。シンプルなデザインが気に入って、買うことにした。覚えている当時の感情としてはそんなものだ。もっといろいろ考えたかもしれないけど、とにかくその当時、ちゃんとした財布を持っていなかったのも事実。そのときお金が足りなくて、友達にお金を借りて買った。と言っても、いくらだったのかも覚えていない。売っていたのは、おじいちゃんだった気がする。これも確かではない。(もしかしたら後から自分が美化して作り上げた話という可能性もある。)

だいたい、たくさんモノを持つのが好きでないので、財布もポケットに入るくらい小さいほうがいい。とても使いやすくて、ずっとそれを使っていたし、ほかの財布には見向きもしなかった。時間が立てば立つほど、愛着が湧いた。

それが2年ぐらい前のあるときから、ファスナーがきちんと閉まらなくなった。それでも使い続けていたが、やはり小銭がこぼれ出るのは困った。

使いものにならないのなら捨てようかと思ったことも何度もあったのだが、結局直ってよかった。しかも、ファスナー交換ではなく、スライダーのみの交換で済んだ。なんだ、こんなに簡単な話だったとは。お店の人も嬉しそうだった。これからも末永く、大事に使おうと思う。今度壊れても、また直して使うと思う。これ以上の財布はほかに無いから。古いほどに価値が出てくる。

10年の歳月を経て、まだ私と一緒にいる財布。これから11年目に入る。

ありがとうとカルボナーラ

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