Thursday, 11 May 2017

ローマに着いた

思い出したくもないくらいにつらい12時間のフライトを経てついに我々はローマに降り立った。こどもは元気だ。時差ボケや慣れない環境のせいで頻繁に寝たり起きたりする。だいぶ疲れているはずだ。それでも初めて会う人たちにも笑顔を返し、リラックスできているときはたくさんしゃべる。これだけ環境が違っても、泣きわめいたりすることはなく、ひたすらキョロキョロしている。人見知りたる人見知りがいっこうに無いが、それで助かっているのは事実。

まったく異なる二つの文化を、ゼロの状態から経験するのって一体どんな感じだろうなと思う。我々大人は「飛行機に乗ってイタリアに行く」とか、「この人がしゃべっているのはイタリア語」とか、もちろんわかるわけで、意識できるが、ベースがまだ出来上がっていないこのこどもにとって異文化も外国語も何も無いわけだ。すべてを、やわらかーく吸収している。たぶん。まるでスポンジが水を吸うみたいに。どんな感じなの?と聞いてみたいくらいだが、その瞳が語ることを想像するしかない。

初対面の人を見て泣かないのはおそらく、生まれて8か月の間、毎日よく外に出ていろんな人に会わせているからかなとも思うがきっと本人が生まれながらにして持っている個性によるものも大きいかもしれない。あるいはその時期がまだ訪れてないだけか。こればかりはわからない。

お父さんの回復、12月の疲れ

父が入院している。経過は良いようで、退院が見えてきたらしい。よかった。毎日のようにテレビ電話で様子をきいているが、話す様子が1日、1日と元気になっていくのがわかる。人間の身体はすごいなあ。 話を聞くたびに、普段の姿勢とか、動き方とか、注意しなければと思う。身体に負担をかける動きを...