Saturday, 23 June 2018

バイリンガルはじめ

昨日に引き続きこどもの言葉の話。


「バイリンガルだ」と驚かされることが度々ある。最近特に増えてきた。
ちなみに言語環境を整理すると;

母と子 日本語
父と子 イタリア語
子と母と父の3人 イタリア語
という感じ。


覚えているのをメモ:

・"Vuoi l'acqua?(水いる?)"と尋ねられると「みじゅ」と答えた。

・これはしばらく前だがイタリア語で「きょう公園で犬を見て…」という会話をしていたらその横で遊びながら会話を聞いていたこどもが突然「わんわん」と言った。おおお、わかっとるこいつ、という感じで二人とも驚いた。
で、以前まで犬のことを「わんわん」と言っていたのだがそれを「なね」と言うことが増えてきた。発音はちょっと違うがcane(カーネ)のことである。私は「いぬ」と言わなければいけない、とあらためて思う。「そうだねカーネだね」と言ってしまうと混乱させてしまう。

・自転車のことをこどもは"Bici"と言う。自転車を見てbici, biciというので「自転車ね」というと「じてんしゃ」と言うようになった。これは「バイリンガルだ」と言う段階にはないが日本語では「じてんしゃ」と言うようになっていくためのひとつのステップ。

・ちょうどきょう、pizzaを食べに行ったのだがその時に材料として使われていたオリーブをこどもが気に入って食べていた。そのことを夜になってから寝かせる前にイタリア語で「あのオリーブは缶詰のやつだよね。生じゃないね」「そりゃそうでしょう、じゃないとランチ1200円ではやってけn…」と大人二人が会話をしていたときにそれを聞いていた子供が「ぴっちゃ!ぴっちゃ!」と言い始めた。二人とも顔を合わせて驚いた。pizzaという単語は一言も出していないのに。でも考えてみれば昼に食べている間じゅうイタリア語以外使っていないからこの場合インプットとしての"olive"はイタリア語しかない。そっか、だからこれはバイリンガルじゃなくてもあの黒い物体が「オリーヴェ」と呼ばれるものであるということさえわかれば「ピッツァ」につながるのか。じゃあ別にバイリンガルだからできるということでもないな。

うーん。こうやって書き出してみると結局はまだバイリンガルというほどではないな。

でもきっと
理解語彙…日本語、イタリア語
表現語彙…日本語

という感じなのだろうなと思っている。つまり言っていることはどちらの言語でも理解できている。圧倒的に日本語が強いだろうけどイタリア語もわかってはいる。ただしアウトプットとしてはまだイタリア語はほとんど表れない。

混乱させてはいけない、というのはすでに書いたことだが、それでもやっぱりイタリア語の語彙で言われると「そうだねbiciだね」と言いそうになるのが実際。これからこういうことが増えていくのだろうけどなんとか区別させておきたい。

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