Thursday, 2 August 2012

『おとなのけんか』

暑い。暑さで倒れそうになった。結局職場に行ってしまった。
家にいても良かったのだが、休み続けるとどうしてもシャキッとしないのでここらで一日だけ行ってみようと思った。

休日そのものより「あ~明日休みだ~」と言っている「休日前日」の夜のほうが好きだ。これほどまでに自分の家が「城」と化し、100パーセントの自由さに身を浸すことができる時間はない。
夕方から、自由時間のための準備をひそかに始める。といっても、夕飯の材料と、少しのアルコールとアイスクリームとDVDをそろえるだけなのだが。
ささやかなる、幸せ。

さて、きょう書きたかったのは、映画について。

「おとなのけんか」by ロマン・ポランスキー

映画について見聞きしたときから、きっとこれは私好みの映画だろうとは思っていたのだがまさに的中!だった。

世の中はこれを「つまらない」と言う人と「最高」という人に分かれるだろう。

私は、製作費のほとんどかかっていない、比較的静かな映画が好きだ。ハリウッドの、ドッカーン!!!バーン!!ズキューン!!系の映画も見ることは見るが、結局そのあと何も残らない場合が多い。(どうせドッカーン系の映画にするならMr. & Mrs. Smith くらいに面白くあってほしい。製作費だけかかって、ただうるさいだけのものが多い。)

登場人物はたったの4人。場所も、ある家の、部屋の中。たったそれだけ。そしてたったの80分間。短編と言ってもいい。4人とも、しゃべってるだけ。

なのに、濃い。セリフがとても面白い。「こりゃ名言だわ」というようなのがたくさん出てくる。なによりも、4人の演技が秀逸。
さすがだ。
特に、ジョディ・フォスターがハマリ役。金メダルものだ。
クリストフ・ヴァルツのオーラがすごい。この人が目の前にいたらきっと直視できないだろうなあ。やっぱり、イングロリアス・バスターズの存在感には敵わないかもしれないけど。

繰返して見たいと思った映画でした。

映画の舞台はニューヨーク、ブルックリン。しかしながらポランスキーは、アメリカに入ると身柄を拘束されるので撮影はパリで行ったらしい。

ちなみに原題は『CARNAGE』という。意味は「大量殺戮」である。これだけ聞くと、ホラー映画のようだが、実際のところ「修羅場」くらいの意味じゃないだろうか。

邦題は「おとなのけんか」だが、なかなかここまで思いきって言いたいことをぶつけあってけんかをするおとなをあまり見たことが無い。西洋で育ったら違ったかもしれない。私の知る限り、思いのたけを相手にぶちまけ、わめくのは子どもっぽいし行儀が悪いし失礼にあたる、と考えられている。ある程度自分の中で我慢することが必要だ、と。

まあ、だから、日々のストレスがたまるんですけどね。

あー、ねむい。じゃ今日はこの辺で。

明日は休みだ~

お父さんの回復、12月の疲れ

父が入院している。経過は良いようで、退院が見えてきたらしい。よかった。毎日のようにテレビ電話で様子をきいているが、話す様子が1日、1日と元気になっていくのがわかる。人間の身体はすごいなあ。 話を聞くたびに、普段の姿勢とか、動き方とか、注意しなければと思う。身体に負担をかける動きを...