Sunday 16 September 2012

ベトナム・フェスティバル

昨日は特に何も無い日だった。昼ごはんには、久しぶりにバーガーキングに行こうか、という話になり、自転車で出かけた。

面白いことがあった。
注文しようと並んで、いざ店員の前に出ると
「お召し上がりになりますか?」
と聞かれた。

思わずふきだして
「はい、お召し上がりになりますけど」
と言ってしまった。

「店内で」の部分を、私が聞き逃しただけかもしれない。
しかし私の耳にははっきりと「お召し上がりになりますか」と聞こえたのだ。
これは面白いじゃないか、ファストフード店で"Do you eat?"である。

その後店内で「お召し上がりに」なってから、おなかいっぱいになったことだし、天気もいいことだし、そのまま代々木公園まで自転車で出かけた。

ものの5分で着いた。

うろうろしながら、そういえば今日はベトナムフェスティバルが行われている、ということに気づく。

友達も行くとか言ってたな~
でも人多そうだな~

ここまで来たし、見るだけ見てみようかと思って行って見た。
すると;


なんだこの人の多さは!
まともに歩けない。
何度も前の人の足を踏み、後ろの人から足を踏まれ、すれ違う人にはバッグで激突された。
各店舗に長蛇の列ができているので余計に通行しにくい。

そしてこの値段…!
ベトナムだったら約30円くらいで買えたバインミーが300~500円はする。
100円以下で飲んでいた「333(ビール)」がなんと400円。

東京なんだからこういうのはそりゃ当たり前なんだけど、それにしても買う気にはなれなかった。
(もともとおなか一杯だったからそもそも買うつもりは無かったのだが。)

ホーチミンでは3泊しても2000円を使いきれなかった。
ここではおそらく1時間で2000円使い切ってしまうなあ。

それにしてもどうして人は列を成すのだろう。
私はこういう(絶対必要な手続き等を除いて)列に並ぶのがとにかく嫌いだ。
バインミーが欲しけりゃそこらへんでパン買って適当に肉と野菜をはさめばいいのだ。
フォーが欲しけりゃカルディ行って100円のカップにお湯注げばいいのだ。
そもそもこんな狭くて不快な場所でものを食べる気にはならない。
まるでラットの芋洗いか、養鶏場で餌を与えられる鶏たちのようだった。

…とかなんとか言いながらも花見となると、混雑しててもバカ高いビールとたこ焼きと焼きそばを2000円くらいかけて私も買ってしまうのでまったく理解できないわけでもないんですけどね。


ところで日本人て、本当に色々な国の文化に興味を持つなあと思う。
東京だから余計にそう思うのかもしれないけど。
特に食文化に関しては、世界中から―その一部であれ―取り入れてしまうのですごい。
だって「ベトナム料理」と聞いて少しなりともイメージがわくわけだから。
「”フォー”って何ですか」って聞かれて答えられる人たちが比較的多いはず。
あくまでも感覚的な話だけど。

別の例だが2005年ごろに中国人や韓国人としゃべったときに「スパゲティ」がどんなものかイマイチ分かっていない人たちが少なくなかったのだがそんな人は日本ではほぼいないと考えていい。

ただ、ここに並んでいる人たちのどれくらいがベトナムの抱える戦争の傷について知っているだろう、と思った。つい最近までひどい戦争が行われていたというその歴史を知っている人は。なんとなく「ベトナム~おいしい~雑貨おしゃれ~クール」というイメージしか持たない人がほとんどじゃないだろうかと思った。
かく言う私も実際にベトナムに行ってみるまではその1人だったのだが。

というわけでこの大混雑の祭からわずか10分で退散。
横断歩道を渡って、静かな公園内で寝転がって午後を過ごしましたとさ。

万年筆、外出

なくなったと思っていた万年筆が職場の引き出しから出てきた。一本千円のものなので、なくなってもあきらめはつくのだが少し気になっていたのは事実だった。中のインクは空っぽだが一体何色を入れていたのかさえ判然としない状況だった。家に連れて帰って洗うことにした。  翌朝の万年筆カートリッジ...