「師」と呼べるほど真剣に勉学を積んでおらず、この教授の専門分野の欠片も会得していないのだが、それでも「先生」と呼びたくなるしご挨拶をしたくなる。
それくらい、彼の持つ幅広い知識と、熱意にはひきつけられた。
なんだか分からないけどこの人はすごい、という感覚を20歳ごろ私は得たのである。
「私の知らないことをこの人はたくさん知っている」
師への態度はこれが全てだと思う。
「私には知らないことがたくさんある」
「だから先生、それを教えてください」
学びの態度はこれが全てだと思う。
学びの姿勢はこうやって完結する。
己の無知に気がつき、師に「お願いします、教えて下さい」と言うのだ。
…と、まあ、以上は内田樹さんの受け売りです。
こう考えると「勉強ができる・できない」というのは生まれ持った素質も関係しているかもしれないけど、やっぱり肩を開いて学びの姿勢ができている人は伸びが速いのではないだろうか。
こう考えると「勉強ができる・できない」というのは生まれ持った素質も関係しているかもしれないけど、やっぱり肩を開いて学びの姿勢ができている人は伸びが速いのではないだろうか。
例えばファッション・モデルの開く「ビューティー講座」みたいなのに通う主婦のみなさんは意欲が旺盛ですよね。(たぶん)すぐ、しかも言われたとおりに実践するし、まじめだし。
あれはやっぱり「お願いします、教えて下さい」「その美の秘訣を私に教えて下さい」という姿勢を保っているからではないかと思います。