夏休み、家をあけていた間に、せっかく育った朝顔は枯れ果てていた。しばらくしたら種ができていたのでそのまま土に埋めたら自然と育ってきて、10月の今、うちには朝顔が咲いている。10月でも咲く。
難民にも移民にもなったことのないわたしはその視点が完全に欠けている。想像したこともないことがたくさんある。そのことを思わされる。「世界にはいろんな人が」と簡単に(偉そうに)言うけど、その、どの程度を知っているのか。常に自分が「こっちがわの人」で彼らは「あっちがわの人」と考えたがるのが人間で、そうならないように、相当意識していないといけないと思う。
暗くて寒い季節に入ってきて、どうも寂しいというか名残惜しい。これは毎年のことなんだけど10月に入っても半袖を着ている。家でも真夏と同じ格好をしているときがある。太陽にすがりつくかのように。明るい季節は終わりか…。
月曜に、扇風機をきれいにして、しまった。来年またよろしくという気持ちをこめて、きれいに磨く。かれこれ20年以上使っているのだが今年ついに断線した。それでも使える。とりあえず苦労を労って、ほこりをはらってよごれをふきとった。衣替えもした。毎年訪れる、せつない作業である。
そうは言ってもあっという間にまた冬がきて春がきて夏がくるのだろう。超スピードで過ぎていく。からだにいいものを食べて、いまあることに感謝をして、1日を大事に生きよう。