昨夜、クラブに行った。爆音の中で踊る心地よさは何ものにも変え難い。それがどういうコンセプトのパーティであれ、くたくたになるまでおどりつづける、身体を動かす ―そのためだけにでも行きたい、と思う。
欧米人の友達が、日本に来ると「どこかいいクラブはあるか」という質問をよくする。私は別に毎週末、クラブへ繰り出しているような人でもないので返答に困る。かといって友達に聞いたところで「クラブ行ったこと無い」という人が半分以上である。「とても私の行くような場所じゃない」と思っている人が多い気がする。
言うまでもないことだが、日本人の文化に、「おどりだす」ということが、いまいち馴染んでいない。だからどうしてもクラブっていう場所は、謎めいた存在であるわけだ。「都会の大人の遊び場」みたいにとらえられている。これは言いすぎじゃないと思う。
だからクラブ慣れ、という言葉はおかしいけど、クラブに行くことに対して抵抗を感じずにいる日本人(あの雰囲気にびびらず、楽しむ人)って、実はごく一部なのではないか。アンケート結果でもあるものなら見てみたい。おそらくそれは半分以下だろう。
クラブって別に悪いところでも何でも無い。もっと普通の娯楽になればいいのに、と思う。東京の電車って、深夜を過ぎると止まってしまいますよね。これは夜遊び文化が、一般的じゃない証拠であると思う。これだけ大きな街なんだから、24時間動かしているべきだ。ニューヨークみたいに。ヨーロッパの街は、そもそも小さいから、電車なしでも歩いて家に帰れる場合が多いけど、東京はでかい。そうはいかない。そして中心部に住んでいる人なんてごくわずかだ。結構離れたところに家がある人はたくさんいる。
正直言って、朝5時までという覚悟を決めるとなると「今日はちょっとやめとこう」とか断念せざるを得ないのは、私も同じである。これが、3時くらいに「疲れたなー、帰って寝よう」と思ってすぐに帰れるようなら、どんなにいいだろう。そしたらもっとたくさんの人たちが、音楽を楽しめる。日本人がためてるストレスは、悪名高いほどに相当なものだが、もっと発散する場所を作ればいいのにと思う。音楽が流れたら自然と踊れるような場所を。踊ることに照れるような文化は、まあ日本の美しいところでもあるけど、実は、そもそも人間の身体って、そうはできてない。音楽に合わせて身体を動かすのは、楽しい。その醍醐味を知る人が、一部に過ぎないというのは、やはり勿体無い。
この国の解決すべき問題ってたくさんあるけど、診るべきはまずは人々の心だ。
日本を解き放て! 踊れ、日本人!
ありがとうとカルボナーラ
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